その他 2023年03月05日 22時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ブラドノック編
初回ですご紹介いたしますのは・・・【ブラドノック/BRADNOCH】です。こちらローランドモルトでスコットランド最南端のマッカース半島で作られているモルトで、私が知る限り、この蒸留所が歴史上一番落ち着きが無いかもしれませんwそれではザックリと辿ってみましょう。1817年にジョン・マクレランドとトーマス・マクレランドにより設立1905年に閉鎖1911年、北アイルランド、ダンビル社(アイリッシュウイスキーのブレンダー)が蒸留所を購入し、操業を再開1937年にはダンビル社の清算により再度閉鎖*新たなオーナーになったロス・アンド・コールター(グラスゴーのウイスキー仲介人)は操業しませんでした。*この時、蒸留所設備と残存原酒をスウェーデンに売却1956年に A・B・グラントが買収、操業を開始1964年にMcGown&Cameron Ltd.が買収*1966年に同社がポットスチルを4基に増設1973年には【インバー・ハウス・ディスティラーズ】が買収1983年にはアーサー・ベルが引き継ぐ*この時近代化改修が始まる1985年 ギネスによりアーサー・ベルが買収1986年 ギネスにより買収されたDCLと統合され、ユナイテッド・ディスティラーズ(現ディアジオ)となり、UD傘下に1993年 蒸留所を閉鎖。1994年 北アイルランドの建築家レイモンド・アームストロングが蒸留所を購入。*当初は別荘地として改築し利用する予定でいたが、周りの意見を汲み、蒸留所として再開を決断2000年 操業を再開。*UD社との交渉の末、年間10万リットルを条件に生産を開始2009年〜2010年頃に蒸留を停止2014年 破産申請2015年 オーストラリアの実業家デイビット・プリオールとギャビン・ヒューイット(元SWA CEO)が蒸留所を購入2017年 操業を再開、現在に至るまぁ200年以上やっている蒸留所なので色々ありますが、ここのモルトはどのボトルを飲んでも外れたことが無い!、非常に優秀だと思います。初心者にも優しい味わいなので是非飲んで頂きたい一品です、ちなみにローランドモルトは割と個性が弱めと言われてます。伝統的に3回蒸留が行われていたり蒸留器がちょいと大きめだったりするので他の地区の蒸留所と比べると確かに野性味が足りない感じは否めません、その代りと言っては何ですが熟成感は早めに出る傾向が強いので是非自分の飲みスタイルの中に一本でも良いので登録して頂ければと思います。今日も一緒に美味しいお酒を楽しみましょう。監修Bar ADDICT