芸能ニュース 2020年09月18日 12時00分
「またきてしまった…オカマ役」俳優の公式コメントが炎上 作・演出の鴻上尚史氏も謝罪
劇作家の鴻上尚史氏が作・演出を務める舞台『ハルシオン・デイズ2020』のキャストのある言葉が、物議を醸している。 >>「本当に悔しいです」クラスター発生舞台の影響で別作品も中止に 俳優が詳細な対策も明かし無念さを投稿<< 問題となっているのは、上演発表とともに公式サイト上に公開されたキャストのコメント。その中で、メインキャストの一人として出演する予定のミュージカル俳優・石井一孝は「『またきてしまったのか……オカマ役が』。率直な第一印象である」とオファーの際の印象を告白。「『蜘蛛女のキス』というミュージカルでモリーナという愛深きオカマを演じたのは10年ほど前だったか。『女言葉と内股』という設定がなかなかなじまず、当然、稽古が嫌でセリフも覚える気も起らず、毎晩、ボーリング場に通った苦い思い出。しかし、相手役や仲間にはげまされ役をつかむようになると、女心がわからなかったはずの私が生き生きと女を生きられたのだ。今ではもうすぐに女になれる……気がしている(笑)。しかし、鴻上さんとは初めまして。気を引き締めて挑みたい。もうボーリング場には通いたくないから」とつづられていた。 しかし、『ハルシオン』で石井が演じる「哲造」はゲイという設定。さらに、ミュージカル『蜘蛛女のキス』のモリーナも性自認が女性というトランスジェンダーの設定で知られている。この2役とも「オカマ」と表現した石井に対し、ネット上からは、「ゲイをオカマってどんだけ感覚が古いんだろう」「今のこの時代にこの発言はない」「今までもそういう役をやってきたのに、こんな認識しかできてないのは勉強不足の表われだと思う」といった批判の声が殺到することに。 その後、公式サイト上から「『またきてしまったのか……オカマ役が』などの文が削除され、「モリーナという愛深きオカマ」については、「愛深きトランスジェンダー」に。さらに「女言葉と内股」が「女言葉や女性としての自然な所作」になったりなど、ほとんどの個所に修正が加えられることに。舞台公式ツイッターは、17日に「公式ホームページにおけるコメントにつきまして、先に出した文章が、一部認識が浅く、間違った表現であった事をお詫び申し上げます」と謝罪し、文章を差し替えたと報告。鴻上氏も、自身のツイッターで「サードステージの代表は僕ですから、すべて僕の責任です。不快な思い、傷ついた方には深くお詫びします」とつづっている。 とは言え、いまだ一部からは「単に言葉を書き換えただけ」「本人の認識が変わらない限り、観る気がしない」といった声や、石井本人の反省を求める声も多く寄せられている。記事内の引用について『ハルシオン・デイズ2020』公式サイトよりhttp://www.thirdstage.com/knet/halcyondays2020/『ハルシオン・デイズ2020』公式ツイッターより https://twitter.com/Halcyondays2020鴻上尚史公式ツイッターより https://twitter.com/KOKAMIShoji