芸能ニュース 2020年03月15日 16時00分
好感度芸人のサンド、博学の芦田愛菜の人気をさらにアップさせたのはナスD?
「好きな芸人」であり、「タレントパワー」があると思われている芸人、それがサンドウィッチマン(伊達みきお&富澤たけし)だ。「日経エンタテインメント!」や「週刊文春」が発表する芸人ランキングでは、上位常連。「日経エンタ」が発表した「好きな芸人ランキング」では18年、明石家さんまの14連覇を崩落させて初のトップ。今なお下落の兆候を見せていない。 幅広い世代に愛されているサンド。そんな2人に、元天才子役の芦田愛菜が合体した教養系バラエティが、毎週土曜日のゴールデンタイムに放映されている「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系)だ。 芦田といえば、11年に放映されたドラマ「マルモのおきて」で、同じ子役だった鈴木福と大ブレイク。主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を引っ提げて、史上最年少の7歳で「第62回NHK紅白歌合戦」に初出場した。多忙な女優業のかたわら、中学受験に成功。今春には、慶應義塾高等部に進学する。 「博士ちゃん」は、大人顔負けの知識を身に付けた未成年が“博士ちゃん”を名乗って、世界に一つだけのタメになる授業を開校する。学ランに身を包んだサンドは生徒、博士ちゃんをサポートするのが芦田という立ち位置だ。昨年10月期にレギュラー放送がスタートし、これまでに城や仏像、調味料や廃線、塀のほか「タモリ倶楽部」(テレ朝系)と見まがうマニアックなテーマが掘り下げられてきた。 好感が持てるのは、好きという純粋な思いを突き詰めた結果、博士ばりの知識を身に付けてしまった少年・少女たちと芦田が同じレベルである反面、サンドが劣等生というコントラストがはっきりしている点だ。 食いしん坊の伊達はかつて、カロリーは熱に弱いから揚げ物はカロリーゼロ、カステラはギュッとつぶして小さくすればカロリーゼロ、ドーナツは真ん中が空洞で形が「0」だからカロリーゼロ、アイスは冷たいからカロリーゼロ……といった独自の「カロリーゼロ理論」を提唱した。はっきり言って、男子校のノリだ。それを、小学生の娘を持つ40代のパパが楽しみながら提唱しているのが、観る者を安心させる。富澤は2人の男の子を育てるパパだが、番組内では伊達とそろって食に関して前のめり。グルメとなれば、そろってテンションを高める。 教養あふれる博士ちゃんと芦田に感嘆しながら、視聴者目線のサンドに親近感を抱けるバランスが絶妙。担当ディレクターの友寄隆英さんはかつて、よゐこの“無人島0円生活”をヒットさせ、現在は「家事ヤロウ!!!」も手掛ける天才D。およそ3年前、自ら出向いた部族との生活で顔面を変色させた「ナスD」だ。 サンド、芦田に親近感と庶民派という最高のスパイスを加えたナスD。「博士ちゃん」は、ヒットするべくしたといえよう。(伊藤由華)