芸能 2025年10月03日 12時00分
あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
朝青龍を中心とした力士のものまねを得意とするお笑い芸人・あかつ。現在は地元の福島県いわき市で、相撲道場も開き、普及啓発に努めている。リアルライブ編集部はあかつに単独インタビューを実施。ナイティナインに弟子入りしようとしたエピソードや相撲道場を始めたきっかけなどについて話を聞いた。ーナイティナインに憧れて芸人になられましたが、芸人一本で生活するのは大変でしょうか。一言で言えば大変なのかなと思います。でも、好きなことを仕事にさせてもらって、それで生活できるのは幸せです。ー岡村隆史さんに弟子入りを直訴するため、フジテレビに1週間寝泊まりしたとのことですが、どのあたりで寝泊まりされていたのでしょうか。フジテレビの玄関の脇あたりに芝生があるんですが、そこで横になって仮眠取ったりしていました。寝袋みたいなものは持たず、行ってましたね。じっとしていたわけではなく、警備員さんに注意されないように、うろうろしていました。ー「ぐるぐるナインティナイン Hi-Tension TV」に出演が決まった時はどんな気持ちでしたか。芸人になる前から見ていた番組だったので、うれしかったですね。ただ、お会いするときにファンみたいに立ち振る舞うのはやめておこうと決めていました。プロとしてやるぞ、という感じです。あかつ弟子入りのためにフジテレビに寝泊まりしたという話は伝わっていなさそうですが、自分から話すのも違うかなと思っていたので、何かの話のタイミングで、自然な流れがあって話せればとは思いました。撮影後に、お二人の楽屋にあいさつに行けました。一組一組、お礼を言っていくという流れです。矢部さんがわざわざ一組一組に質問してくださって、本当に優しいなと思いました。 岡村さんは、静かにあいさつや話を聞いていらっしゃいました。ーあかつさんといえばまわし姿や、朝青龍のものまねをされていますが、相撲は昔からお好きだったのでしょうか。はい、好きでよく見ていました。経験はありません。地元に相撲ができる環境がありませんでした。ー相撲ができる環境がなかったから、相撲道場を始められたのでしょうか。2020年、コロナが始まったタイミングで地元の福島県いわき市に戻りました。戻る際に、いわきにいるからできることはないかと考えながら生活しようと思って。小さいころ、先ほどもお話しした通り、相撲ができる環境はありません。相撲に興味がある子はいるのに、できる環境がないのはもったいないな、かわいそうだなと思って道場を始めました。ーコロナ禍当初は人との接触が難しい環境だったと思いますが、道場をやる上で大丈夫でしたか。コロナ中はちょっと厳しい環境でした。なので、道場の準備をする期間にしていました。初めてやることだったので大変でしたが、コロナだから大変という感じではありません。準備しながら、感染対策もしつつ、みたいな感じでやっていました。相撲に興味がある人、どれくらいいるのか、1人でもいれば続けようと思いながらスタートしています。最初に5人くらい来てくれて、4年くらい来てくれる人もいます。いまは、子どもと大人合わせて20人くらいいますね。ーアメリカのアポロシアターでネタをやられてウケたとお聞きしました。日本とアメリカのウケるネタは似ているのでしょうか、それとも全然違うのでしょうか。人それぞれ得手不得手があり、しゃべるのはあまり得意じゃないと思っているので極力しゃべらずに、動きで笑わせるようにネタ作りをしています。動きであれば世界でも分かりやすいから、良かったのかなと思っています。ネタをする際にジャクソン5の曲を使っていて、より入りやすいのかなと思いました。世界と日本ではちょっと違うかなとは思いますが、私は動きのネタだったのであまり違うとは感じませんでした。あかつー大きな壁にぶつかったとき、どのように壁を乗り越えてこられてきましたか。例えば、年に何回かテレビに出られたとき、テレビに出られない人が多い中、一回でも出られるのであれば、何か持ってるんだろうなと根拠のない自信につながります。昔から、向いているのかどうかと思っているときに、いい結果が出るという繰り返しですね。それでなんとか続けてこられたって言うのがあります。だから、壁を乗り越えた、乗り越えられたというように考えたことはありません。ー今後の仕事の展望、人生で実現したいことを教えてください。微力ではありますが、まわし姿でメディアに出させていただいて、相撲に興味を持つ人が増えたらいいなと思います。相撲って踏み込むには敷居が高いイメージがあるかと思いますが、面白い競技です。相撲人口が少しでも増えたらいいなと思います。相撲に興味があったものの、できる環境がなかった自身の経験から、相撲道場を開いた。継続は力となって、現在20人くらい通っているという。プロを目指す人がいるかは分からないが、相撲道場から横綱が生まれたら夢があると思う。あかつはそこまで求めていないかもしれないが、このまま道場が末永く愛されるような場所になることを祈る。