スポーツ 2021年08月02日 15時35分
巨人ファン、五輪ドミニカ戦に「思わず舌打ちした」 元助っ人の特大アーチに複雑な声、当時の“トラウマ”は今なお根深い?
1日に横浜スタジアムで行われた五輪男子野球決勝トーナメント1回戦・ドミニカ共和国対韓国戦。「4-3」で韓国が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが巨人(2015)でのプレー経験を持つドミニカのフランシスコの特大アーチだった。 注目が集まったのは、「1-1」と両チーム同点で迎えた4回表無死一塁。この日第2打席に入ったフランシスコは、韓国先発のイ・ウィリがカウント「0-1」から投じた外角のストレートを強振。快音を残した打球は勢いよくセンター方向へ伸び、バックスクリーン上の電光掲示板を直撃する特大の勝ち越し2ランとなった。 フランシスコは打球を放った直後に打席内で自軍ベンチに向け小躍りするようなパフォーマンスを見せた後、バットを放り投げてダイヤモンドを一周。本塁に生還する直前にも再び小躍りパフォーマンスを見せるなどかなりの喜びを表していた。 >>巨人、対侍ジャパン戦はドラ1試験の場だった? 苛立ち募らせる原監督は指名基準見直しも検討か<< フランシスコの特大アーチを受け、ネット上には「打った瞬間いったかなとは思ったけど、電光掲示板まで飛ばすとは驚いた」、「電光掲示板に当てるとか怪力過ぎだろ、今大会全体で1番飛んだんじゃないか?」、「打った後にめっちゃ踊ってて笑える、本人的にも相当手応えあったんだろうな」といった反応が寄せられている。 一方、古巣の巨人ファンからは「こういう当たりは所属当時に見たかったんだが」、「巨人時代に1本も打てずにクビになった選手とは思えないほどの当たりだな」、「あまりにも当時の印象が悪すぎて、打った瞬間に思わず舌打ちしたのは自分だけじゃないはず」と複雑な声が挙がった。 「現在34歳のフランシスコは、当時27歳だった2015年4月にMLB通算48本塁打をマークした長打力を見込まれ巨人入り。一軍初出場となった同年5月2日・阪神戦ではいきなり来日初安打・初打点をマークしました。しかし、翌3日以降は4試合で2安打、9三振とほとんど数字を残せず同7日に二軍に降格。さらに、二軍では“腰痛を理由に練習をせず7月には一時帰国”、“二軍選手や首脳陣に挨拶すらしない”、“球団女性職員をナンパし断られると逆ギレ”と数々の問題行動を連発。結局一軍再昇格はないまま『5試合・.167・0本・1打点』という成績でシーズンを終え同年オフにクビになりました。巨人時代はとにかく悪い部分ばかりが目立っていたということもあってか、今回の特大アーチを受け複雑な心境に陥っている巨人ファンは少なくないようです」(野球ライター) フランシスコの一発で2点を勝ち越したドミニカだったが、その後「3-1」で迎えた9回裏に韓国に3点を奪われサヨナラ負けを喫している。この結果を受け、一部巨人ファンからは「フランシスコがヒーローにならなくてよかった」という声も挙がっている。文 / 柴田雅人