セギノール
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スポーツ 2021年11月27日 11時00分
“大谷MVP無理”で炎上の石毛元監督、見る目の無さは昔から? オリ監督時代に物議を醸した助っ人の処遇とは
今季投手として「23登板・9勝2敗・防御率3.18」、野手として「155試合・.257・46本・100打点」といった数字を残し、19日(現地時間18日)にアメリカン・リーグのMVPに選出されたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。2001年のイチロー氏(元シアトル・マリナーズ他)以来となる日本人メジャーリーガーの受賞にネット上にも喜びの声が挙がる中、思わぬ話題を集めたのが野球解説者の石毛宏典氏だった。 石毛氏は大谷がMVPを受賞する前日の18日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。その中で、大谷のMVP受賞について「無理でしょ。みなさん何を期待しているのかよく分からん。『絶対獲ってほしいよね、日本人で初めて』っていう(のは)無理だと思いますよ」と断言した。 石毛氏は続けて、「ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ/.273・48本・121打点)だとかゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ/.311・48本・111打点)はもっともっと良い数字を残している」と、リーグ本塁打王を争ったライバル打者の方がいい成績を残していると指摘。さらに、「白人ナンバーワンというのも、まだ僕はあると思ってます」と、人種の壁に阻まれるのではという持論も展開した。 >>大谷MVPの裏で球界レジェンドが炎上?「白人女性捕まえてきて」「MVP獲れない」発言が物議<< 結果的に外れた石毛氏のこれらの見解を受け、ネット上には「イチローが過去に取ってること、ペレスが最終候補に入ってないこと知らない時点で論外」、「白人、アメリカ人以外でMVP獲った選手は過去にも大勢いるんだが…」などと苦言や批判が噴出。一方、「監督時代から見る目の無さが全く変わってない」、「オリの監督辞めて20年弱経っても選手を正しく評価できないのか…」と、オリックス監督時代(2002-2003)を絡めた呆れ声も数多く挙がった。 オリックス監督時代の石毛氏は、後に本塁打王に輝く助っ人打者・セギノールを干して物議となっていたことも。2002年に新助っ人としてチームに加入したセギノールは、同年5月終了時点で16本塁打を放つなど長打力を発揮したが、石毛監督は確実性の低さ(打率.245)を嫌ったのか、6月以降はしばしばセギノールをスタメン外に。当時のファンの間では「なぜ使わないのか」という不満も少なくなかった。 また、同月下旬には「なぜ干されているか分かっとらん。自分で気が付くまで使わん」、「いつもベンチでボーッとしとる」などと態度面にも苦言。これを聞いたセギノールから「言われたことをやってきた自負はある。チームの勝利を追求したときに(外国人を使わないのは)どうなのかな」と異議を唱えられても、「そうする(勝利を追求する)から彼らを外すんだよ。復帰して、いくつ三振食らってるんだよ」と態度を硬化させたまま。結局、セギノールは「89試合・.204・23本・47打点」という成績だった8月末に二軍落ちとなると、その後復帰できないまま9月末に球団から解雇されてしまった。 ただ、セギノールはその後1年の米マイナー暮らしを経て2004年に日本ハムに加入すると、4年間で計122本塁打をマークし、本塁打王も1回獲得するなど大活躍。この期間にAクラス3回、リーグ優勝2回、日本一1回を達成したチームを主砲として牽引したため、ファンの間では「石毛もオリックスも見る目が無かった」という声も少なからず挙がっていた。 セギノールが去り迎えた2003年、石毛氏はチームが開幕20試合で「7勝12敗1分」と負けが込んだことから途中解任に。セギノールの実力を正しく評価し起用していれば、開幕直後のタイミングで辞めさせられることもなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年12月26日 11時00分
議論飛び交う楽天・ロメロのオリックス復帰、実は正しい判断だった? 近年相次ぐ“出戻り”とは一線を画すワケは
NPBではこれまでオリックス(2017-2019)、楽天(2020)でプレーし、4年間で「406試合・.269・93本・255打点・399安打」といった成績をマークしている助っ人打者のロメロ。20日、そのロメロが来季オリックスに復帰することが決定的と複数メディアが報じた。 昨季限りでオリックスを退団し今年1月に楽天に入団したロメロは、今季「103試合・.272・24本・63打点・97安打」といった数字を残すも12月2日に楽天を自由契約に。報道によるとオリックスは自由契約後、本格的にロメロの獲得調査を進め、20日までに大筋合意に至ったという。 >>楽天・石井監督、1年限りでの辞任を覚悟?異例の新戦力補強は優勝をもたらせるのか<< 2017~19年にかけ69本塁打を記録した助っ人の復帰報道を受け、ネット上には「今季はなかなかいい数字だったし素晴らしい補強になるのでは」、「前回の所属時は故障ばかりしてたから仮に復帰しても信用できない」といった反応が多数寄せられている。一方、一部では「オリックスって今回のロメロみたいな出戻り復帰多くない?」、「ロメロ含めたらここ10年で3、4回目くらいじゃないか?」といったコメントも見られた。 球界では退団後の助っ人が年数を経て、再びその球団に復帰するケースはそれほど多くはない。ただ、オリックスに関しては今回のロメロを除いても、ここ10年で3回元助っ人が出戻り復帰を果たしている。 2010年シーズン途中の7月にBCリーグ・群馬からオリックスに入団したカラバイヨは、同年途中から2011年にかけ「40試合・.242・7本・18打点・30安打」と振るわず同年限りで戦力外に。翌年からは米独立リーグ(2012)、BC・群馬(2013-2014)でプレーを続けていたが、2014年にBCリーグで三冠王に輝いた打棒にオリックスが再注目。翌2015年2月の春季キャンプで入団テストを受けた上で同月16日に3年ぶりの復帰を果たした。 ただ、2015年シーズンのカラバイヨは5月までは11本塁打をマークしたが、6月以降はわずか1本塁打しか打てず最終成績は「64試合・12本・35打点・56安打」と今一つの数字に。結局、同年限りで再びオリックスを退団する結果となっている。 2009年1月に楽天から移籍してきたフェルナンデスは、同年9月の試合中に相手打者の打球を顔面に受け左頬骨を骨折した影響もあり「117試合・.261・15本・47打点」と数字を残せず1年限りで退団。その後はメキシカンリーグ(2010,2013)、西武(2010-2011)、楽天(2012)と国内外の球団を渡り歩き、2013年シーズン途中の7月にオリックスに4年ぶりの復帰を果たした。だが、復帰後は「25試合・.188・1本・4打点・15安打」とほとんど数字を残せず同年限りで自由契約となっている。 チームが前身のブルーウェーブ時代だった2002年に初来日し入団したセギノールは、「89試合・.204・23本・47打点・57安打」と打撃の確実性を欠いたため1年で退団。その後ヤンキース(2003)、日本ハム(2004-2007)、楽天(2008-2009)、米独立リーグ(2010)でプレーを続けた後、2010年シーズン途中の6月に実に8年ぶりに古巣へ復帰した。 44本塁打をマークし本塁打王に輝いた2004年から2009年まで、6年連続で2ケタ本塁打をクリアしていた。しかし、オリックスでは「11試合・.189・0本・3打点・7安打」と1本も本塁打を打てず、またしても1年限りでチームを去る結果となっている。 直近の3名はいずれも失敗に終わっているオリックス助っ人の出戻り復帰だが、この3名はいずれも復帰直前はNPB以外の球団でプレーしていたため復帰後、適応に苦しんだという見方ができる。だが、ロメロはNPB他球団からの移籍で今季もある程度数字は残しているため、3名のような末路をたどるリスクは低いだろう。 また、直近の3名が全員3シーズン以上のブランクを経て復帰しているのに対し、ロメロは1シーズンでのスピード復帰となる。最後にオリックスでプレーした2019年当時の同僚もまだ多くチームに在籍しているため、プレー面以外での適応にも障壁はなさそうだ。 今季のオリックスはチーム打率(.247)、本塁打数(90本)がリーグ4位、得点数(442得点)がリーグ最下位と攻撃力に大きな課題があることが浮き彫りとなっている。出戻り復帰を果たし来季に臨むロメロは果たしてチームの救世主になることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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