アジア交流ラウンジ
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芸能ニュース 2021年11月07日 11時30分
永瀬正敏「猫と2人ぼっち」のときに救われた映画の監督に感謝 コロナ禍、海外の映画仲間とも励まし合う
永瀬正敏が5日、東京国際映画祭の「トークシリーズ@アジア交流ラウンジ」に登壇した。「アジア交流ラウンジ」は、是枝裕和監督を中心とする検討会議メンバーの企画のもと、アジアを含む世界各国・地域を代表する映画人と、第一線で活躍する日本の映画人が語り合うトークショー。今年は、東京ミッドタウン日比谷にある、芝生が敷かれた屋外の会場で行われた。 >>全ての写真を見る<< 今年の同企画のテーマは「越境」。国境に限らず、様々な「境(ボーダー)」を越えること、越えていくことを含め、映画にまつわる思いや考えを存分に語り合った。この日は、永瀬とフィリピンの映画監督ブリランテ・メンドーサ氏がオンラインで対談し、モデレーターを東京国際映画祭シニア・プログラマーで日本映画大学教授の石坂健治氏が務めた。 メンドーサ監督は、2005年に監督第一作『マニラ・デイドリーム』でロカルノ国際映画祭ビデオ部門金豹賞を受賞。その後も『どん底』でベルリン国際映画祭カリガリ賞、『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』でカンヌ国際映画祭監督賞、『汝が子宮』でヴェネチア国際映画祭ナヴィチェッラ・ヴェネチア映画賞、『ローサは密告された』はカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞するなど、海外での受領歴も多い。近年ではフランスの芸術文化勲章シュヴァリエを受章、また、自身が主催する映画祭を立ち上げ、若手への技術指導といった活動も積極的に行っている。日本とフィリピンの合作映画『GENSAN PUNCH 義足のボクサー(仮)』も同映画祭で上映された。 永瀬は、国内での活躍はもちろん、海外の作品への出演も多く、2015年『あん』、2016年『パターソン』、2017年『光』でカンヌ国際映画祭に3年連続で公式選出された初のアジア人俳優となった。1990年代には、シンガポール、タイ、マレーシア、台湾、香港、日本の監督たちとタッグを組んだ合作映画『アジアンビート』シリーズに出演した。1年半かけ、単身で各国を巡った経験について永瀬は「すごいパワーをいっぱいもらえた企画でした。ただ疲れましたが(笑)」と振り返った。加えて、「またアジアの人たちが手をとりあって、ニュー・アジアンビートみたいなシリーズができたらいいなというのは、ずっと思っていますね」という構想も明かした。 約30年前の活動で得た海外の人脈が今も財産となっているという永瀬。コロナ禍となり、海外からもメッセージをもらって励まし合ったという。自身も「今やらなければいけない」と、様々な人に連絡を取るようにしていたという。コロナ禍で撮影が中止となっていた際、多くの映画を自宅で鑑賞していたという永瀬。「メンドーサ監督作と出会ったときコロナ禍で1人ぼっちで…うちには猫がいるので2人ぼっちだったんですけど、救ってもらったんですね。監督の作品がちゃんとそのキャラクター、状況に置かれた人たちに寄り添っているから、国が違っても僕が受け取ったんだと思うんです」と、メンドーサ監督の『ローサは密告された』を鑑賞した際の経験も語り、映画が人々に与える影響を訴えた。 メンドーサ監督は、コロナ禍で近しい人たちが影響を受ける中で、自身の死生観にまで影響があったと語った。「この状況だからこそやるべきことをやるという、使命感にかられました。私が一番得意なことをやる、(コロナは)私の意志をくじくのではなく、逆にエネルギーを与えられました。寂しく死にたくない、死ぬのであれば幸せな人間として死にたい。どうやったら幸せになれるか、映画を作ることが私に幸せをもたらしますので、モチベーションとなりました」と、コロナ禍において改めて向き合った映画への想いを力強く語った。 トークの様子は、東京国際映画祭の公式YouTubeチャンネルにて、19日午後6時までの期間限定見逃し配信中。
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芸能ニュース 2020年11月09日 23時00分
片桐はいり、巨匠の引退を引き留める? ツァイ監督が「商業映画の引退宣言」の真相を語る
アジアを代表する映画監督と日本の映画人を招いて行われるトークセッション『アジア交流ラウンジ』が6日、第33回東京国際映画祭の開催地の一つである東京・日比谷で行われ、女優の片桐はいりが登壇。台湾を代表する映画監督のツァイ・ミンリャンとオンラインでのトークセッションを行った。 >>全ての画像を見る<< モデレーターの市川尚三氏も参加して行われた本イベントに参加したツァイ監督は、第21回東京フィルメックスの特別招待作品として出品された新作『日子(英題:Days)』が公開予定だ。片桐はツァイ・ミンリャンの映画の大ファンであるといい、「ユーロスペースで、台湾映画の面白いのやっているよって言われて拝見したのが最初。『愛情萬歳』(1994年)からずっと見続けています」とコメント。 ツァイ監督が商業映画引退を宣言した『郊遊(ピクニック)』(2013年)で来日の際には、「それを引き留めよう」とイベントに駆けつけたこともあったといい、「(そういう経緯があったからこそ)今日『日子(英題:Days)』を見れた喜びといったら」と頰を緩ませる。 ツァイ監督は片桐が指摘した商業映画引退宣言の真相について、「『郊遊(ピクニック)』を撮り終えた後、いろんな思いがやってきて、観客がチケットを買って見る映画はもう撮りたくないって思ったんです」と振り返ると、「わたしは一作ごとにチケットを街頭で売っていたりしたんです。それは疲れる作業でもありました。商業映画は(ヒットのために)どうしても入れなきゃいけない要素なんてものも出てくる。それで疲れていたんでしょう」と自身の当時の思いを分析。 その上で、「映画を撮りたくないというのは、チケットを売りたくないということ。映画を撮らないと言ったわけではありません。別の方法で映画を撮るという手段は捨てていなかったんです。撮りたいようにしか映画を撮りたくないと思っただけ」と、商業路線ではない作品に力を入れようという意味での商業映画引退宣言だったと説明した。 来年は東京で舞台をやる予定もあるといい、「コロナ禍でどうなるかわからない。でもわたしは東京で舞台をきちんとやりたいと思っています。ぜひコロナが何とか収まってほしい」と話すツァイ監督。「コロナに限らず、映画を見る行為は多様化している。でも内容はどうか。映画館で見るのは単一(どれも似たもの)になっている。Netflixなどでの配信作品に関しても、単一なフィルムしか出て来ていないと感じています。映画館自体新しい形態になるべきだと思っています。もっと、例えば美術館形式のものがあってもいいんじゃないか。そこでアートフィルムをかけるとか」と今後の映画界への思いなども熱っぽく語っていた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2020年11月02日 17時25分
橋本愛「自分や大切な人がいつ死ぬか分からない恐怖が常にある」コロナ前後の想い語る キム・ボラ監督と東京国際映画祭でトークセッション
11月1日、第33回東京国際映画祭2020の「アジア交流ラウンジ」にて、キム・ボラ監督と橋本愛のトークセッションが行われ、モデレーターを是枝裕和監督が務めた。 >>全ての画像を見る<< キム監督は、自身の監督映画『はちどり』が本国韓国だけでなく海外でも大反響を呼んだ、新鋭の女性監督。同作を自宅で鑑賞したという橋本が作品について質問し、キム監督が回答する形でトークセッションが進められた。 橋本は、同作について「ほんとに素晴らしい映画で、感動しました」とした上で、様々な“喪失”を経験しながらも成長する主人公・ウニと自身が多感だった頃を重ね合わせて「私もこの世界にすごく希望を持って生きていて、それが映画の最後の『世界は不思議で美しい』という言葉と自分の今の感覚が重なって、ふわーっと勝手に涙があふれてきました」と感想をキム監督に伝えた。 これを受けキム監督は、「心がこもった言葉でフィードバックをありがとうございます。人生もそのように繰り返し生まれて死んでいく、それがずっと繰り返されているのではないかという想いを込めました。橋本さんの言葉を聞いてそれを受け取っていただけたと思いました」と喜んだ。 橋本は、同作のチヂミを食べるシーンが印象的だったとのこと。チヂミをまるで飲むように次から次へと口に運ぶ様子にインパクトがあり、「まるではちどりがついばむようだ」と表現した。これを受けキム監督は、「実際には俳優さんはあんなふうには食べません。あんなふうに食べてほしいと演出しました。はちどりには食べるシーンが多く登場します。家族が食卓を囲むシーンでは、冷たい空気が流れながらもある種温かみがあるシーンになっています。食べることが人間の感情とどのようにつながっているのかを表現しました」と返答、細部までこだわり世界観を伝えていることを感じさせた。 最後に、トークセッションをオンラインで視聴している視聴者からの「コロナ禍の前と後でクリエイティブ面など変化があったのか」という質問に対して、「コロナ以前よりも、私たちは“人間のつながり”ということについて深く考えるようになったと思います。コロナは息で伝わっていく病気でもあります。私たちが息をしている、この息が他の人にも影響を与えるということを、まさに体を通じて実感している状況に置かれていると思います。また、共通の問題意識というのを共に考える状況に直面していると思うんです。クリエーターとしては、この“つながる”という重要な部分を、今まで見過ごしてきたと改めて考えさせられました。私の行動、息一つ一つが人々に影響を与え得るということを忘れさせないようにするきっかけになったのだと思います」と語った。 橋本は同じ質問に、「生きている感覚としてはビックリするくらい変わりません。毎日どこかで人は死んでいて、自分で自分を殺している人もいれば殺されている人もいて、それと同時に生まれていて、自分や自分の大切な人がいつ死ぬか分からないという恐怖を常に感じながら生きていて、この恐怖が世界的に顕在化されているように見えるというだけで。だから私の中では変わらなくて、だからパフォーマーとしてお芝居する上では何も変わらなくて。ただ唯一、観客として映画を見に行く意識は変わったなと思います。映画館がなくなってしまうという危機感、これまでの関係者の努力によって与えられた機会だったんだと身にしみて分かりました。ほんとに映画館に行かなければという気持ちでいっぱいです」と答えた。 2時間に及ぶトークセッションはあっという間に終了となり、静かに耳を傾けていた是枝監督からは「ずっと聞いていたい」と感想を口に。「今日の2人は大正解だった」と、自身がオファーした2人の化学反応を喜んだ。第33 回東京国際映画祭開催期間:2020 年 10 月 31 日(土)~11 月 9 日(月)会場: 六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほかhttps://2020.tiff-jp.net/
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