芸能ニュース 2020年12月01日 19時30分
“日本人が悪者に見える”NIKE動画バッシング問題に人気ユーチューバー芸人が苦言「差別が見えてない」
社会問題について呼びかけているせやろがいおじさんこと芸人の榎森耕助が、スポーツブランド・NIKEがアップした動画について言及した。 >>「全力かけてお前のことをつぶそうと」人気ユーチューバー、レペゼン地球・DJ社長に脅されたと告発?<< 事の発端となったのは、NIKEが先月27日にユーチューブなどにアップした「動かしつづける。自分を。未来を。 The Future Isn’t Waiting. Nike」というCM動画。その中で在日韓国人、黒人ミックスの女性など、民族・人種差別などに苦しむ若者が登場。チマチョゴリを着た姿を好奇な目で見られたり、髪の毛をいじられたりなどして苦しみを抱えていたが、スポーツを通じて自由に生きていくというコンセプトになっていた。 しかし、この動画について一部から「日本人が悪者に見える」「日本を差別主義国に仕立て上げてるように見える」「日本人は差別主義者、って言いたいCMなんだねこれ」といった批判が噴出。ユーチューブ上では、高評価と低評価がともに約2万件(12月1日昼現在)となるなど、大きな反響を呼んでいる。 そんな中、せやろがいおじさんは11月30日に行った、スマートフォンアドバイザーでモバイルプリンスことお笑い芸人の島袋コウとのYouTubeラジオ番組「コネラジ」では、この問題がテーマに。モバイルプリンスは動画のコメント欄に書き込まれた「差別がない」という意見と同時に、差別的な言葉も並んでいたと指摘。「結局コメント欄が答え合わせというか。『それ、それ、それ』みたいな」と「差別がない」という主張こそが差別を証明する皮肉な状態になっているとした。該当動画のコメント欄では日本人へのヘイトや差別も見受けられる。 モバイルプリンスも「差別がない」の主張に対し、「マイノリティ当事者が言うならともかく、多数派のマジョリティ派が言うなよ」と苦言。せやろがいおじさんも、「差別が見えてないから『貶める』って言葉が出る」「認めたくないから『ないですから!』って過剰に否定する」と無責任な批判に対し苦言を呈していた。 この動画に視聴者からは、「『差別はない』は本当にただ問題を見ようとしてないだけ」「マジョリティ側がマイノリティ側を理解するのは本当に大事だと思う」という賛同が集まっていた。 一方で、「そもそも、誰が何を言おうが、何を思おうが勝手であり、それはその人の理解や思考なのだから。分断してるのはあなたたちのようなものであると理解すべき」など、自分たち以外の感じ方を排除しようとする視野の狭さを指摘する声もある。 NIKE問題はまだ波紋を広げそうだ――。記事内の引用についてせやろがいおじさん公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCe6tWL2GoemBsKFLyn5ZpgA?pbjreload=102