「以前は二桁の視聴率を取っていた『相棒』の再放送も、さすがに数字が取れなくなってきた。視聴者に飽きがきているんです。さらに、成宮寛貴の卒業が発表されたシーズン13の本編も、なかなか視聴率20%超えをしない。最近は15〜17%台をウロウロしている。確かに、他局のドラマに比べれば数字は取っているが、やっぱり以前の勢いはなくなっている」(テレ朝関係者)
そんなテレ朝が救世主と頼んでいるのが冒頭のマツコ・デラックス。そもそも、マツコがなぜ、『徹子の部屋』のMC候補として白羽の矢が立ったのか。
「一番は黒柳の体調不安です。最近は本当に滑舌が悪く、何を言っているか本当に聞き取りにくい。視聴者からも黒柳が『何を質問したのか』といった問い合わせが入ることも多々あるそうだ。収録の際には看護師が待機しているなんて話もまことしやかに囁かれていたんです。でも、一番の理由は黒柳自身がマツコを後継者に指名したことが大きい。マツコは黒柳のことを“お母さん”と呼び慕っている。一方の黒柳もマツコを“オバサン”と言い“娘”のようにかわいがっているんです」(制作関係者)
それにしても気になるのは、マツコと黒柳の接点だ。2人は一体どこで交流を深めたのか。
「年1〜2回のペースで、放映されているスペシャル番組『出張!徹子の部屋』で共演したことが始まりですよ。マツコが初めてゲストによばれたのが'11年4月のこと。以来、オバサン2人組という構成が面白いとして徐々に人気を高めていったんです。最近はマツコもダイエットに成功したため、ロケができるようになった。昨年6月26日放送回の視聴率は12.2%、直近の2月4日分は11.4%。いずれも民放の同時間帯で1位の視聴率を取っている」(テレビ関係者)
いまでは互いの自宅に泊まりに行く間柄。さらに、マツコがMCになった場合のシミュレーションもテレ朝は既に実施済みだという。
昨年4月3日に放送された『徹子の部屋』にマツコがゲスト出演した際、番組中盤からマツコが司会を務めているのだ。
「テロップも『マツコの部屋』になり、ゲストが黒柳徹子という構成だった。司会となったマツコは赤裸々トークでいきなり黒柳の“結婚観”について質問。黒柳も『芸能界に入ってから3回お見合いした。もうちょっとで結婚するところまでいった』などと告白させ、改めてマツコのMCとしての手腕が評価されたんです。視聴率も久々の7%台だった」(放送作家)
いずれにせよ、高齢の黒柳が降板するのは時間の問題。『マツコの部屋』が日テレの『ヒルナンデス!』を脅かすかもしれない。