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AVキャバ嬢の受難 AV、風俗をやっていても「普通の感覚」に執着する女ごころ

 <週休ゼロで働く真意は多額の借金だった>
 中野・まりあ(仮名・27歳)

 “周囲を戸惑わせるほど前向きな人間”というタイプがたまに存在する。ポジティブシンキングなのだろうが、あまりに独特の思考回路というか、キテレツなモチベーションで、共感しかねるという類だ。まりあさん(仮名・27歳)、彼女もキテレツさんの一人だ。 巨乳を唯一の武器に、表から裏まで出尽くしたベテランAV女優だが、他にもアレコレバイトしている。
 「月、金は中野のキャバクラで働いて、水、土は地元高円寺でピンサロ。火、木、日と水曜の夜は高円寺のMT寿司でバイトかな。AVは声が掛かった都度調整します」
 週休ゼロ。火水木あたりは、朝が来てまた朝のダブル太陽状態らしい。大丈夫なのか?
 「働くのが好き。働いている自分が大好き、何よりお客さんに会えるのが私の喜び。ありがとうって言われた時に、良いバイブスを感じて、生きている実感? 心の栄養を貰えてる。休んでるのがもったいないくらい」
 とは言え、ありがとうを報酬に働くのでは、資本主義経済が立ち行かない。やっぱりそれなりに金の入用があって働いているには違いない。
 「贅沢するつもりはないけど、地方から出て来た学歴もコネもない女が、東京で独り暮らしして行くには、やっぱりいっぱい働かなきゃ。まあ、実際ローンも結構あるから、それの返済に迫られてる面はあるけど。働くのはさっき言った通り好きだし」
 
 AV女優として第一期ピークに達した二十歳の頃、それまで秋田の山中での暮らししか知らなかった彼女は、見たことも聞いたこともない額の大金にすっかり目が眩んだ。金の魔力に取り憑かれ、ホストだ、整形だ、ヒモ飼育だと、さんざ浪費を繰り返していた。
 「その頃、AVやりながらヘルスでも働いていたんですが、ある日、いつものようにフェラチオなどしていると、パーテーションの向こうから、“ブッ”っという盛大なオナラの音に続いて、ガハハハッと客の笑い声が聞こえて来たんです。その瞬間、ここ数年の出来事が走馬灯のように脳裏に蘇えって、ハッとしたんです。一体私、何やってるんだろう、何がしたいんだろうって…、何のために東京に出て来たんだろう…私の生きている意味って何?」
 自分探しの迷路に迷い込んでしまったのだ。そして、本当の私を探し求め迷走し始める。

  <本当の自分を探しと普通を大切にする>
 そこで出会ってしまったのが、“本当の自分を引き出すのは自分”という、行きつけの美容師の言葉だった。
 雷に打たれたようにビリビリと感電してしまったまりあさん。その美容師のサイドビジネスである下着販売に引っ掛かる。それは、フランス直輸入の補正機能付き下着で、毎月1セットずつ1年間のお届けで200万円(ちなみにメイドイン・ベトナム)。
 その後、本当は賢い自分を引き出すため、通信学習講座を受講(初めての数学・英語・理科・中1レベル)。同じく通信教育で文章の書き方講座、絵手紙講座…etcを受講。賢くなるために掛かったお金400万円。本当の自分になるための費用プライスレスということで、当時のローンがまだまだ。
 「それまでは私の取り得はオッパイだけと思ってたけど、今はそのままの自分でいいって気がついた。ずっと輝いているためにも毎日を一生懸命に生きたい。ローンが終わったら、フラワーアレンジメントの学校に行って、お花屋さんになる、それが今の目標」
  夢があるのはいいことです。ならば、MT寿司のバイトを減らし、その分キャバかピンサロを増やした方が、夢に100歩くらい近づくのではないかな?
 「うーん、それは無理。だって本業はMT寿司ですもん。AVとか風俗とかお水とかはお金にはなるけど、その分自分をまた見失いそうな気がして。お金が簡単に稼げちゃうと、普通の感覚が狂っちゃう。私は普通の感覚を大事にしたい。だから、どんなに苦しくてビンボーしても、MT寿司はやめたくない。ここが私の居場所だと思っていますから」
 やっぱりよく分かりません。

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