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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(9/8中山・9/7阪神)

 先週で夏の函館、新潟、小倉開催が終わり、その最終週にピックアップした2頭。新潟デビューの注目馬・ピーキーは、まずまずのスタートを切ると、折り合いもすんなり付き6番手の位置取り。遅生まれということもありまだ身が入り切っていないため、道中は道悪馬場を気にしてかフワフワした走りになっていた。4コーナーでは少し窮屈になるところがあったが怯むことなく直線へ。直線残り200mあたりで併走してきた馬に外から寄られ、内にいた逃げ馬と接触するが、これまた臆することなく伸び続けて3着。現状では今回の馬場は少し厳しかったことや、4コーナーや直線での出来事を考えると良く走った。良馬場でスムーズなレースが出来ればあっさり勝ち上がるだろう。小倉デビューの 注目馬・ミンネゼンガーは、まずまずのスタートを切ると、スーッと上がっていき好位3番手の位置取り。前半は悪くない走りをしていたが、3コーナー付近から徐々に走るフォームが乱れ出し、4コーナーではズルズルと下がっていきしんがり負け。スナップの効いた走りをするため、今回の馬場では参考外。良馬場での巻き返しを期待したい。

 9月に入りますます盛り上がりを見せる2歳戦。今週から舞台は中山、阪神へ移り、良血馬や各厩舎の期待馬がデビュー勝ちを狙っている。そんな中、今週の中山デビューの注目馬は、9月8日(日)第5R芝1600m戦に出走予定のマイネルレパード。馬名の由来は「冠名+ヒョウ」。牡、鹿毛、2011年5月16日生。美浦・畠山吉宏厩舎。父ステイゴールド、母ジャングルムーン、母父Sadler's Wells。生産は厚真町・阿部栄乃進氏、馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。愛馬会法人・ラフィアンターフマンクラブの募集馬で総額2100万円。半兄にはダート短距離で3勝を挙げているカリスマサンスカイ(父ストラヴィンスキー)がいる。マイネル軍団の一頭ということで、早い時期からびっしりと乗り込まれているが、5月生まれのためまだ馬体が幼く映る。頸は細長く背が長いことや、血統から距離はあった方が良く、2000m以上に適性を感じる。母父Sadler's Wellsの重量感はなく、父ステイゴールド似の軽さを持っている。繋ぎは程良い角度と長さを持ち、蹄にはやや厚みがあるため道悪馬場は得意とするだろう。なお、鞍上には柴田大知騎手を予定している。

 阪神デビューの注目馬は、9月7日(土)第5R芝1600m戦に出走予定のミッキーアイル。馬名の由来は「冠名+母名の一部」。牡、鹿毛、2011年3月12日生。栗東・音無秀孝厩舎。父ディープインパクト、母スターアイル、母父Rock of Gibraltar。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は野田みづき氏。2012年セレクトセール1歳馬市場において7980万円で落札された。近親には芝の短いところで5勝を挙げ、現在OP馬のキングレオポルド(父フジキセキ)や、半兄にはダート短距離で1勝を挙げているヨゾラニネガイヲ(父アドマイヤムーン)がいる。本馬は繋ぎが短く背もつまり気味、前向きな気性も手伝って、距離はマイルがベストか。筋肉の質は爆発力のあるスピードタイプのそれで、バネを活かしたキレのある走りをするだろう。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。

※出走予定競争には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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