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「共同通信杯」(GIII、東京芝1800メートル、8日) ブレイクランアウトが重賞V この春狙うは変則2冠!?

 クラシックの登竜門「第43回共同通信杯」(GIII、東京芝1800メートル、8日)は、ブレイクランアウトが見事、1番人気に応えた。勝ち時計は1分47秒3(良)。これまで成長を妨げてきた最大の要因だった幼さを一切見せず、鮮やかな差し切り勝ち。武豊騎手が「今後が楽しみ」と絶賛する逸材の進路は、果たして皐月賞かNHKマイルCか…。

 昨年の入厩当初から将来を嘱望されていたブレイクランアウトが、惜敗続きにようやく終止符を打った。
 3度目の騎乗となった武豊騎手の手綱さばきもさえわたった。直線、外に持ち出す騎手が多いなか、内で追い出しをジッと我慢。前が開くと同時にゴーサインを出すと、スルリと馬群の中から抜け出した。終わってみればメンバー最速の上がり3F33秒6をマークする鋭脚で2着トーセンジョーダンに1馬身3/4をつける完勝。これには武豊も「直線が長い東京だから、さしてあわてることはなかった。直線を向ききってから追い出すと、すごい瞬発力を使ってくれた」としてやったりの表情だ。

 まるで、見事に内をすくった先週(京都牝馬S)の再現VTRを見ているような直線での妙技。“天才は3度もポカはしない”といわんばかりの計算しつくされた完ぺきなレース運びだった。
 もちろん、ブレイク自身の成長ぶりも見逃せない。チョイ足らずの競馬が続いた大きな理由が「手前をかえない」、「並んでから気を抜く」といった幼さだったが、そういった面は今回のレースでは一切見られなかった。「気になるところは何もなかったね」と武豊が言えば、戸田調教師も「大人びた競馬をしてくれた。馬込みの苦しいところを割ってこれたし、課題という課題は全部クリアできた」と、手放しで愛馬を称えた。
 「最大目標はダービー。その前が皐月賞になるか、NHKマイルCになるかはオーナーと相談してから決める」とトレーナー。
 TRを挟まず“本番”に向かうことがすでに決定されている。気になるステップは、右回りは手前のかえ方がぎこちないだけに、現時点ではNHKマイルC直行が有力だ。
 「さらに良くなると思う。この後も楽しみ」と天才がお墨付きを与えるブレイク。キングカメハメハ、ディープスカイに続く史上3頭目の変則2冠奪取は決して夢物語ではない。

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