本公演は2016年を締めくくる全国ツアーファイナルであると同時に、26日に30歳の誕生日を迎えたメンバー岡村明奈の生誕を兼ねたものとあってZepp Tokyoは開場前から駆けつけたファンの熱気で包まれた。
オープニングVJが流れ、まぶしい逆光照明のなか登場する10人のシルエットに会場が一気にヒートアップ。新曲「禁断のマスカレード」のド派手なエレクトロ・サウンドのイントロが流れるとオーディエンスのコールで会場がひとつになった。高身長で美脚のメンバーが多いprediaだが、設けられたセンターステージへと10人が練り歩く姿は、まさにファッションショーのランウェイそのもの。トレンドをふんだんに取り入れたハイセンスな楽曲と大人数での美しいフォーメーションでのパフォーマンスは圧巻だ。
後半「シルキーレイン」からは生バンド演奏も加わり、さらに迫力あるゴージャスな空間へ。岡村明奈の生誕とあってファンに事前に配布されたメッセージカードがメンバーの合図で一斉に掲げられるというサプライズも。30歳という年齢で活躍していけるprediaというフィールドはメジャーアイドルの新しい形なのかもしれない。
アンコールではメンバー全員で作詞した「You're my Hero」を披露。メインボーカルを務める湊(みなと)あかねの圧倒的な歌唱力に会場の空気は一変。アイドルという枠を越えたアーティストとしての実力と表現力を魅せつけた。ラストの「BABY KISS」まで全21曲ハイクオリティーなパフォーマンスでファン達と2016年を締めくくるにふさわしい夜となった。
1月25日発売のシングル「禁断のマスカレード」まで、新年早々リリースイベントや新たに始まる渋谷DUOでの定期公演、春からのツアーの発表など休む間もなく快進撃が続くprediaにとって2017年も大きな飛躍の年となりそうだ。