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車輌プレート、時刻表、運転台の部品まで「盗り鉄」による迷惑事件

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画像はイメージです

 鉄道をこよなく愛し、写真撮影を趣味とする人を「撮り鉄」と呼ぶ。迷惑行為が社会問題化しているものの、基本的に車輌を撮影する行為は、鉄道の楽しみ方の1つとして認知されている。

 一方で害悪でしかない存在が、「盗り鉄」。鉄道関係の物品を盗む人物の総称で、昨今頻発。2023年に入っても、「盗り鉄」事件が相次いで発生した。

 今年2月、JR北海道の特急で旧国鉄時代から活躍する「キハ183系」の車輌の「指定席・自由席」を表示するプレートが相次いで盗まれたとして、同社が被害届を提出。この車両は3月17日に定期運行の終了が決定しており、そのことを知る鉄道マニアによる盗みである可能性が極めて高いものと見られる。

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 また、JR東海管内では3月、静岡県のJR富士川駅で54歳の男が構内に掲げられていた縦1.2メートル、横80センチの時刻表を盗んだとして逮捕されている。この男はその後、昨年5月にも同駅構内でJR東海が作成した宣伝用ポスターも盗んだことが判明し、4月に再逮捕された。認否や動機などについては明らかにされていないが、収集癖もしくは転売目的であることが有力だ。

 このような「盗り鉄」による窃盗はほぼ毎年発生している。特に、2019年5月に発生した静岡県島田駅のケースでは、夜間滞泊していた車両から運転を制御する装置・警報器・操作レバーなどが付いた高さ8センチメートル、幅80センチ、奥行き25センチの運転台の部品、行先表示器などが全て盗まれ、上下線の一部が運休になる事態に発展した。

 「盗り鉄」はもちろん、「撮り鉄」による迷惑行為も真面目に鉄道を愛する人物の肩身を狭くさせる。行うべきではないことは、明らかだ。

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