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夜を棄てたキャバ嬢たちVol.1〜専業主婦になった千夏の場合〜

 キャバクラでは一生働けるわけではない。ある一定の年齢になったら、身の振り方を考えなければいけなくなる。それまでのご贔屓を引き連れてスナックを開店し夜の世界に根を下ろす生き方を選択する者もいれば、きっぱりとその世界から足を洗い、昼間の世界で大勢の中のひとりとして生きる者もいる。

 意外と多くないのは、結婚して専業主婦になるケースだ。

 千夏(仮名・29歳)は、今でこそ絵に描いた専業主婦という暮らしぶりだが、キャバ嬢時代はそれこそ一晩で20万円を使い切る豪傑ぶりだった。なぜ、そんな180度違う生活に耐えていけるのか。
 「あのですね、飽きちゃったんですよ。男女の駆け引きもそうですけどお金を遣うことに対して、もうどうでもよくなったというか。欲しいものはほとんど買ってたんですけど、それも思い起こせばもういらないかなぁって。本当に必要なモノ以外全部処分してしまいました」

 千夏は、平均的なサラリーマン家庭に育ったが、大学入学直前に父親が早期退職制度を利用して退職。平たく言えばリストラに遭ったのだ。それで、大学生活に必要なお金をすべてアルバイトで賄う手段としてキャバ入りした。奨学金は借金だから利用したくなかったという。
 大学とキャバの両立は並大抵ではなく、ナンバー入りした直後から留年がチラつくようになったが何とか4年で卒業した。しかし、就職活動に割く時間はなかったため、卒業後もキャバクラに留まった。
 「キャバクラで働いても、お金は学費と家賃と生活費とで消えていったので、他の人のような贅沢ができなかったんです。それで、大学っていうカセが外れたら、なんか狂ったようにお金遣っちゃったんですよね。それも一年くらいでしたけど」
 お金を遣うことに飽きた千夏は、ほどなくして高校の先輩と再会しそのままゴールイン。今では、子無し専業主婦生活を満喫している。
 「就職は今後もたぶん無理でしょうね。就職活動しなきゃいけない時期にできなかったので。ゆくゆくは、パートで働きたいと思ってますが、まずはOAスキルとか身につけなきゃいけないですからね。キャバ嬢時代の預金でパソコン教室に通ってますよ」

 そう笑った千夏の顔からは、もはやキャバ嬢の面影は微塵も感じられない。

取材・文/三枝めぐみ…キャバからパーティーアテンダントまでありとあらゆる水商売を経験後、小さなキャリアコンサルタント会社に入社。ライターとしても活動中。ツイッターは@MegumiSaegusa

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