美術展
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レジャー 2023年07月10日 08時00分
超高精細8KCGで中尊寺金色堂を完全再現! トーハク特別展、現地でも不可能な堂内見学も
東京国立博物館で、2024年1月23日から4月14日まで、建立900年 特別展「中尊寺金色堂」が開催される。 >>全ての画像を見る<< 岩手県西磐井郡平泉町の中尊寺にある仏堂、国宝・中尊寺金色堂。東北地方に現存する最古の建造物で、中尊寺創建当初である平安時代後期の姿を今に伝えている。1124年(天治元年)、奥州藤原氏初代清衡(きよひら)公によって上棟され、数ある中尊寺の堂塔の中でもとりわけ意匠が凝らされていることで知られる。極楽浄土の有様を具体的に表現しようとした清衡公の願いによって、当時の工芸技術が集約され交流された仏堂だ。 同展は、2024年に建立900年を迎える中尊寺金色堂の、記念すべき節目の特別展。堂内中央に設置された須弥壇に安置される国宝の仏像11体が展示されるほか、かつて金色堂を荘厳していた国宝 「金銅迦陵頻伽文華鬘」をはじめとする工芸品の数々も登場する。 中尊寺金色堂は、建物内外を金色に飾り、螺鈿蒔絵の漆工技法を駆使した装飾が施された絢爛豪華な仏堂。この世の極楽浄土とも称され、奥州藤原氏の栄華を伝える一方で、同一族がいまなお眠る聖地でもある。日本の美と信仰との結節点である金色堂は、世界遺産に登録される平泉の文化遺産のシンボルとして世界中から注目を集めている。 同展では、この金色堂を超高精細な8KCGで迫力の原寸大再現。金色堂と堂内空間が、幅約7mの大型ディスプレイに映し出される。8KCGとは、NHKと東京国立博物館が共同で開発したデジタルアーカイブの手法で、まるで実物を写し取るかのように文化財が記録できる。金色堂も、現地ではガラスの外からの拝観しかできないが、同展では8KCGを使って仮想的に堂内を体験できる。900年のあいだ祈りをささげられてきた黄金に輝く圧倒的な空間が体感できる貴重な機会となる。
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トレンド 2023年06月19日 08時00分
メキシコ在住経験ありの上白石萌音がナビ!『古代メキシコ』特別展、「赤の女王」も初来日
16日から、東京国立博物館 平成館にて特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」が開催されている。 >>全ての画像を見る<< 古代メキシコ文明に関する展覧会は、同博物館では1955年以来約70年ぶり。同展では、「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、メキシコ国内とアメリカ以外で初めて公開されるマヤの「赤の女王(レイナ・ロハ)」の墓の出土品をはじめ、メキシコ国内の主要博物館から厳選した約140件を近年の発掘調査の成果を交えて紹介している。 古代メキシコでは、火山の噴火や地震、干ばつなど厳しい自然環境のなか、人々は神を信仰し時に畏怖しながら、王と王妃の墓、大神殿、三大ピラミッドなど各文明を代表する壮大なモニュメントを築いた。普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫る特別展となっている。 観光客にも人気の世界遺産「チチェン・イツァ」も有名なマヤ文明。暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって、巧みに交易と戦争を繰り広げていた。その代表的な都市国家パレンケの黄金時代を築いたパカル王の妃とされるのが、赤い辰砂に覆われて見つかった、通称「赤の女王」。その墓の出土品が奇跡の初来日、メキシコ国内とアメリカ以外で初めて公開される。パカル王の息子と孫、ひ孫に関連する遺物もあわせ、200年にわたる王朝一族の物語が浮き彫りにされる。 赤の女王墓をイメージした展示空間には、壁画を基にした生前の女王の姿も。女王の装飾品は、真っ赤なマネキンにマスクや冠、胸飾りなどをつけて展示されている。 同展の音声ガイドは、メキシコ在住経験のある俳優・歌手の上白石萌音をメインナビゲーターに、人気声優・杉田智和が古代から呼びかける構成となっている。 特別展「古代メキシコ」は、9月3日まで開催される。展覧会公式サイトhttps://mexico2023.exhibit.jp/
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社会 2022年05月24日 22時00分
人気の刀剣《三日月宗近》など19振り含む国宝89件をすべて展示! 東京国立博物館150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」開催決定
東京国立博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁が、10月18日より東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を東京国立博物館で開催。20日、同展について報道発表会を行った。 >>全ての画像を見る<< 2022年、創立150年を迎えた東京国立博物館。明治5年(1872)の発足以来、日本でもっとも長い歴史をもつ博物館として、文化財の保存と公開、日本の文化を未来へ、世界へ伝えていく役割を果たしてきた。同展は、この大きな節目を記念して開催、約12万件という膨大な所蔵品の中から、国宝89 件すべてを含む名品(会期中展示替えあり)と、150年の歩みを物語る関連資料を通して、東京国立博物館の全貌を紹介する。 中でもやはり注目されているのは、国宝89件の展示(会期中展示替えあり)。これは同館150年の歴史上はじめてで、奇跡的なことだという。この内、博物館としては日本最多の所蔵数である国宝刀剣全19振りも、同じ展示室内で一挙公開される。この「国宝 刀剣の間」は、日本刀の美しさをじっくり鑑賞できるようデザインされた展示空間となっているそうだ。 この19振りの刀剣の内、《太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)》、《太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)》、《短刀 銘 吉光(名物 厚藤四郎)》、《刀 無銘 貞宗(名物 亀甲貞宗)》、《太刀 銘 長光(大般若長光)》、《太刀 銘 備前国長船住景光 元亨二年五月日(小龍景光)》の6振りは、日本刀の名刀を男性に擬人化した人気PCブラウザ&スマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に刀剣男子として登場。これら全てが展示されることでも注目されている。 発表会では、刀剣や甲冑を中心に武器・武具を専門とする東京国立博物館 列品管理課登録室長・佐藤寛介氏が同展のみどころなどを解説。日本刀成立初期の名刀としても有名な《太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)》と《太刀 銘 安綱(名物 童子切安綱)》は、刀身(刃がある部位)の寸法が全く同じだという。共に刃の長さが80cm、反りが2.7cmという偶然に一致している2振りだが、与える印象が全く異なる。《三日月宗近》は刀身が細く、手元が強く反り先が細くなっており、全体的に優美な印象を与えている。対して《童子切安綱》は、全体的にカーブしておりがっしりとした力強さが出ている。佐藤氏によると、これは京の都で制作された《三日月宗近》に対し、伯耆国(ほうきのくに)・鳥取県で制作された《童子切安綱》と、作者の居住地の地域文化が刀の姿に反映されているという。 佐藤氏は、「こういった違いというのは実物をじっくり見ることによって、感覚的に理解できるものだと思います。なかなか写真や言葉では伝えきれない部分がございます。これは刀剣に限らずですが、国宝になるようなものというのは、自らオーラを発しています。是非この機会に感じていただければと思います」とアピールした。 また、同館・平成館にて現在開催中の沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」(6月26日まで)では、沖縄ゆかりの刀剣3振り《国宝 金装宝剣拵(号 千代金丸)》、《国宝 黒漆脇差拵(号 治金丸)》、《国宝 青貝螺鈿鞘腰刀拵(号 北谷菜切)》(刀剣はすべて琉球国王尚家関係資料、沖縄・那覇市歴史博物館蔵、展示期間は公式サイトで確認)の展示にともない、前出『刀剣乱舞』とのコラボ企画、グッズも展開中。この3振りがモチーフとなった刀剣男士の等身大パネルと書き下ろしイラストが、同館1階ラウンジにて展示されている。 「国宝 東京国立博物館のすべて」でのコラボ企画やグッズは未定とのことだが、メモリアルイヤーでしか体験できないこの機会を楽しみに待ちたい。特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」東京国立博物館 平成館 特別展示室2022年10月18日(火) ~ 2022年12月11日(日)公式サイト http://tohaku150th.jp/公式twitter https://twitter.com/tohaku150th特別展「琉球」東京国立博物館 平成館 特別展示室2022年6月26日(日)まで公式サイト https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/
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社会 2021年04月17日 07時05分
国宝の曜変天目、刀剣ら7点一挙公開で一見の価値あり! 静嘉堂文庫美術館、移転前最後の展覧会『旅立ちの美術』開催
世田谷区・静嘉堂文庫美術館で、移転前最後の展覧会『旅立ちの美術』が4月10日から開催されている。 >>全ての画像を見る<< 同美術館は2022年、展示ギャラリーを千代田区丸の内・明治生命館内に移転する。同展覧会を現在の世田谷区岡本からの「旅立ち」と位置づけ、旅立ちとそれに伴う「出会い」と「別れ」をテーマに、人々が憧れた理想郷への旅、時代とともに受け継がれていく名品の旅路などを紹介、静嘉堂の歩みも振り返る。 同館は、1892年岩﨑彌之助(三菱第二代社長)の神田駿河台邸における文庫創設以来、1911年に高輪、そして1924年に現在の世田谷へ拠点を移し、1977年より所蔵する美術品などの一般公開を行ってきた。同展覧会では、現在同館が所蔵する名品の伝来にまつわるエピソードとともに、静嘉堂130年の歩みと美術館の30年を振り返ることができる。 6月6日までの開催期間のうち、前期(4月10日~5月9日)は、同館が所蔵する《曜変天目(ようへんてんもく)》、《禅機図断簡 智常禅師図(ぜんきずだんかん ちじょうぜんじず)》など、国宝7点が一挙に公開される。これは1998年の『静嘉堂・国宝展』以来23年ぶり、展示室に一堂に会するのは初めて。後期(5月11日~6月6日)も引き続き《曜変天目(ようへんてんもく)》、《太刀 銘 包永(たち めい かねなが)》、《倭漢朗詠抄 太田切(わかんろうえいしょう おおたぎれ)》の国宝3点を展示する他、重要文化財《聖徳太子絵伝》を修理後初公開する。 今回前後期通して公開される国宝《曜変天目》は、南宋時代(12~13世紀)の制作。「天目」は宋代の喫茶法・点茶法のために作られた喫茶専用の碗を指す日本での名称だ。《曜変天目》は、黒釉の掛かった碗の内面に浮かぶ大小の斑紋の周囲に、青色や虹色に輝く光彩が現れたものをいう。完全な形のものは日本に現存する3点のみ。本碗は光彩が鮮やかで、端正な姿や精緻な高台削りなど緊張感がみなぎっている。江戸幕府3代将軍徳川家光から乳母の春日局に下賜されたものといわれ、その後淀藩主稲葉家に伝わったため「稲葉天目」と呼ばれている。 同じく前後期通して公開される国宝、《太刀 銘 包永》は鎌倉時代(13世紀)の制作。作者の初代包永は大和の刀工一派・手掻派の祖で、奈良東大寺の転害門前に住み、正応年間(1288~1293)頃に活躍した。腰反り高く優美な姿が特徴的で、刃中は変化に富む同太刀。茎(柄に収められるグリップ部分)先には「包永」の二字銘も刻まれている。 世田谷区の地域風景資産、せたがや百景にも選定されている静嘉堂緑地内に位置する世田谷のギャラリーは、同展覧会で見納め。照葉樹林を抜けた先にある趣深い美術館に訪れてみてはいかがだろうか。
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レジャー
超高精細8KCGで中尊寺金色堂を完全再現! トーハク特別展、現地でも不可能な堂内見学も
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トレンド
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