心理
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芸能ニュース 2020年08月02日 06時00分
三吉彩花を誹謗中傷した三浦春馬ファンの心理 怒りを他人にぶつけないためには
俳優の三浦春馬さんが亡くなってからほどなくして、かつて元カノと噂されていた女優の三吉彩花のSNSに、「お前のせいだ」「春馬くんの死に責任を感じないのか」といった、心ない誹謗中傷コメントがいくつか書き込まれた。現在、問題のコメントは投稿ごと削除されている。 こうした誹謗中傷コメントに対し、ネットでは「信じられない」「彼女も傷付いてるのになんでそんなことが言えるのか」といった疑問の声が上がっている。また、中には、コロナ禍でたまったうっぷんや日頃のストレスをぶつけているのではないかといった見方もある。 もしも書き込んだ人物が三浦さんのファンだったとすれば、三浦さんの訃報によるショックは大きかったのだろう。しかし、彼らはなぜ攻撃的な行動に出てしまったのだろうか。 >>悼まれる三浦春馬さんの死…落ち込みを外に出さない人に周りが気付くためにはどうすればいいのか<< 心理学においては、人が自分にとって大切な人や物を失ってしまうことを「対象喪失」と呼び、その後にショック状態、怒り、絶望、立ち直りといった「喪(悲嘆)の仕事」と呼ばれる、一定の心理プロセスをたどるとする考え方がある。精神医学者のジークムント・フロイトによって提唱されたこの概念は、後に様々な学者によって研究が進められた。そのうちの代表的なものの1つに、精神分析学者ジョン・ボウルビィがまとめた4段階のプロセスがある。 ボウルビィの説明によると、まず第1段階には、「無感覚・情緒危機の段階」と呼ばれる“ショック状態”がある。この段階では、情緒不安定になったり、呆然とするといった急性のストレス反応が見られる。 第2段階では、“悲嘆や怒り”を感じる、「思慕と探求・怒りと否認の段階」に移行する。この段階では、対象喪失による深い悲嘆、認めたくない気持ち、失った責任の所在を巡る抗議や怒りなどが見られる。 第3段階では、“絶望”的な感覚に陥る、「断念・絶望の段階」の段階に入る。この段階では、喪失の事実を受け入れ、失意による抑うつ状態に陥りやすいとされている。 そして、最後の第4段階で、“立ち直り”の段階である「離脱・再建の段階」に達する。この時は喪失した対象に対して肯定的で穏やかな心理状態になり、新しい愛着対象を見つけたり、自分が新たに置かれた環境や新しい人間関係を構築する意識が強くなるとされている。 この理論をもとにすると、攻撃的な誹謗中傷コメントをした三浦さんのファンは、第2段階の「思慕と探求・怒りと否認の段階」にいたことは間違いなさそうだ。三浦さんが亡くなったことの責任の所在を三吉に求め、責め立てて傷付けることによって、三浦さんが亡くなってしまったことによるフラストレーションをぶつけたのではないかとも考えられる。 とはいえ、この理論の説明は、決してその行為を正当化するものではない。この段階において必ずしも全ての人が同じ行動に出るわけではない上に、そもそも個人的な怒りの矛先を思うがまま他人に向けて良いはずがない。 喪の仕事は、失った悲しみを乗り越えるために必要な心理プロセスであるとも言われている。しかし、その過程で起こる怒りをなりふり構わずぶつけてしまわないようにするためには、自分が今、どのような心境にあるのか、何をしようとしているのかを客観的に見る必要がある。自分を客観的に捉えるためには、こうした心理プロセスがあることを理解して意識することや、話を聞いてくれる人に辛い気持ちを打ち明けるといった行動がヒントになる。 その後、三吉が更新されたSNSの投稿からは、三浦さんの死に対して大きなショックを受けている様子が分かる。 これ以上、悲しみの連鎖が広がらないことを祈る。文:心理カウンセラー 吉田明日香
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社会 2020年01月11日 09時00分
新宿の自殺現場、スマホで撮影する大勢の野次馬に批判 SNS拡散までしてしまう心理とは
6日正午過ぎ、東京都新宿区西新宿にあるJR新宿駅南口の歩道橋で首吊り自殺を図った男性が死亡した件で、事件当時、現場に集まっていた野次馬にネットから批判の声が集まっている。 特に目立ったのは、事件現場をスマホで撮影していた野次馬への「撮っていいか悪いか判断できないの?」「自殺現場を撮影するって悪趣味」「現場で遺体を撮影する無数のスマホにショックを受けた」といった声や、撮影した画像をSNSに投稿する者に対する「写真撮ってSNSに上げるとか頭おかしい」「狂気を感じる」といった声。ただ、傍観していた野次馬に対しても「立ち止まってまじまじと見てる人も気持ち悪い」「自分なら見ていられない」という意見もあった。 なぜ、人は野次馬をしてしまうのか。 野次馬心理の動機としては、何といっても、珍しい事象について「見てみたい」という興味や好奇心に端を発する。興味や好奇心は脳から分泌されるドーパミンとの関係性が強く、興味を持って覗き込んだ内容が自分にとって刺激的なほど分泌は促され、興奮度が高まるほど抑制することが難しくなるという性質を持っている。 野次馬の中でよくあるケースとしては、「ただ興味本位で見ている」といったもので、中には何が起こっているのか分からないが、人だかりに興味を持って引き寄せられた結果、図らずも野次馬の一員になっていたという場合もある。 人間の習性も含めて、ここまでは一般的にわからなくはない範囲だとしても、より批判を受けているのは「スマホ撮影」や「SNS投稿」といった、行き過ぎた行為である。 スマホ撮影をした者の中には、普段から珍しい状況や光景に出くわす度に撮影するという習慣が原因で、条件反射的に撮影したと思われるケースがある。「思わず撮影したが投稿を自粛する」とSNSへコメントをした者もいたが、これについても「わざわざ言う必要も撮る必要もない」といった批判の声が見られた。 生命の危機に面した現場をこぞってスマホ撮影する時点で、モラルの低さが疑われるところだが、極め付けは画像をSNSにアップするという行為である。 この行為の背景には、珍しい状況に居合わせたという特別感をアピールして承認欲求を満たそうとする心理を始めとして、味わった興奮や恐怖感を人に伝えたいという心理的欲求も考えられる。また、より具体的な情報を共有し、共感してもらうことで自分が受けたショックを和らげようとするケースも見受けられる。 仮に普段は常識的な倫理観を持っていたとしても、強い欲求や衝動性の方が優ってしまったということもあるだろう。前述したドーパミンによる興奮状態が判断力に影響する場合もある。しかし、いずれにしてもそうした行動の結果、世間的にはモラルに欠ける行動と判断されることに変わりはない。 さらに反感を買うのは、閲覧者へ無差別かつ意図的に心理的ショックを与えるために衝撃的な画像を拡散するといった、元からモラルも道徳心もない愉快犯の存在である。 中には「人目に付くところで事件を起こしたんだから、ある程度は仕方ない」といったネットの声もあるが、野次馬の状況を客観的に見て不快感を覚え、そのモラルの低さに失望した人は多いようだ。 もしもモラルと強い欲求や衝動の間で揺れる時は、その行動の先に失う社会的信用などについて考えるといった、客観性を意識した判断を心がけるべきである。 亡くなった男性の冥福を祈る。文:心理カウンセラー 吉田明日香
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