コ・イ・ヌール
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ミステリー 2022年11月06日 23時00分
パキスタンの弁護士、英国女王にダイヤモンドの返還で裁判を起こしていた!?「コ・イ・ヌール」返還にパキスタンが参戦か
先日、リアルライブでイギリスのエリザベス女王崩御でイギリス王室の宝物である世界最古のダイヤ「コ・イ・ヌール」がインドに返却されるかもしれない、という話を紹介した。13世紀にインドのガンジス川で発見されたと言い伝えられているコ・イ・ヌールは、イギリスに到達するまでの間に複数の持ち主ーー当時の王族や貴族、君主たちの間を渡り歩き、いずれも所有者が命を落とす結果となっていた。 そして1849年のイギリス軍侵攻により、寺院のあるパンジャーブ地方がインド帝国の支配下に入りイギリス本国に持ち去られ、ヴィクトリア女王に献上されたことでイギリス王室の宝物となった。 10月にエリザベス女王が96歳で亡くなった後、コ・イ・ヌール・ダイヤモンドと別の南アフリカ産のダイヤモンドに再び注目が集まり、ダイヤが産出されたインドなどで再び宝石の返還が話題に。インドではSNSのトレンドに載る事態にもなった。 >>エリザベス女王からの最後のメッセージ?イギリス国内上空に現れた様々な奇跡<< さて、コ・イ・ヌール・ダイヤモンドの所有を主張しているのはインドだけではなく、パキスタンもそうだ。過去にはパキスタン人弁護士が、王冠宝石の一部であるこのダイヤモンドを返還しなければ、故エリザベス女王に裁判を起こすと主張し訴訟沙汰になったことがある。 パキスタンの弁護士ジャワイド・イクバル・ジャフリー氏は2015年12月、ラホールの高等裁判所に、エリザベス女王2世を被申立人として申請書を提出した。ジャフリー氏は当時、ロイター通信に対し、ダイヤモンドはパキスタンのパンジャブ州に属するもので、当時の地元の支配者から英国が強制的に奪い取ったものでもあると語り、「今すぐパキスタンに返還されるべきだ」と主張した。 ジャフリー氏は嘆願書の中で「コ・イ・ヌールは合法的に取得されたものではありません。それをつかみ、奪い取ることは、いかなる法律によっても正当化されない、私的な違法行為である。女王は、不法に持ち去られたコ・イ・ヌール・ダイヤモンドを正直に処分し、所有権を移すことで、最高の公益をもたらすだろう」と記していた。 ジャフリー氏は約50年にわたってエリザベス女王やパキスタン政府関係者に780通以上の手紙を出した。イギリスから返答があったのは1回で、女王の秘書が手紙を送り返した際に手紙が1通添えられただけだったと伝えられている。 今年9月にはインドの実業家により返還を求める署名活動が開始。100万人の署名を集めることを目標としていた。もしコ・イ・ヌールがイギリス王室を離れるとして、その後はインドとパキスタンのどちらの国に返却されるのだろうか。 なお、2013年には当時のキャメロン首相が「イギリスがインドを植民地化したことを謝罪するためにコ・イ・ヌール・ダイヤモンドを返還すべき」という意見に反論。今も返却されるめどは立っていないようである。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事女王の崩御でインドから返還要求が!?イギリス王家に伝わる呪いのダイヤ「コ・イ・ヌール」https://npn.co.jp/article/detail/200024295関連記事Pakistan once demanded Crown Jewel diamond from the Queen - threatening her with court(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/world-news/pakistan-once-demanded-crown-jewel-28297106
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ミステリー 2022年09月25日 23時00分
女王の崩御でインドから返還要求が!?イギリス王家に伝わる呪いのダイヤ「コ・イ・ヌール」
8日、イギリスのエリザベス女王が崩御した。世界各国から弔意が寄せられたが、他にも様々な動きがあった。かつてイギリスの植民地であったインドでは、とある有名なダイヤの返還を巡る動きが上がっている。 かつて世界最大のダイヤモンドに数えられ、伝承に残る「最古のダイヤモンド」としても知られるイギリス王室の宝物、「コ・イ・ヌール」だ。 >>エリザベス女王からの最後のメッセージ?イギリス国内上空に現れた様々な奇跡<< コ・イ・ヌールは今から5000年以上前にインドで発掘された1000カラットのダイヤモンドで、名には「光の山」という意味がある。伝説ではガンジス川に捨てられていた子どもの額から見つかり、その後ヒンドゥー教寺院の仏像の額に据えられていたという。手にした者は世界の富と名誉を手にするほどのパワーが得られるが、同時に全ての呪いも受けねばならない、という伝説が昔からささやかれていた。なお、実際にはインド南東部にあるアーンドラ・プラデーシュ州のビジャープル鉱山で見つかった可能性が高いそうだ。 このダイヤは17世紀頃にペルシャのナディル・シャーがインドのムガール帝国から手に入れたが、その呪いによってか野心家の部下の謀反が起きて彼は暗殺されてしまう。次にコ・イ・ヌールはアフガンの王に贈呈されるが、ここでも呪いが猛威をふるう。贈られたアフガン王家では王族・貴族の間で骨肉の争いが勃発。血を流し合いながら財産を奪い合う結果になったのだ。 その後、コ・イ・ヌールはラホールという都市において、とあるマハラジャの手で寺院に封印されることになった。だが1849年のイギリス軍侵攻により、寺院のあるパンジャーブ州がインド帝国の支配化に入ったことでイギリス本国に持ち去られ、ヴィクトリア女王に献上されたことでイギリス王室の宝物となった。 2年後に開催されたロンドン万国博覧会に出品されたが、当時はインド式のムガルカットだったため輝きが十分に引き出されなかったという。そこでイギリス国内で職人の手により再カットが行われ、現在のブリリアントカットに変更。その後、王冠の宝石として用いられ、現在はロンドン塔に展示され現在に至っている。 インドによるコ・イ・ヌールの返還要求は今回が初めてではない。インドが植民地から独立して以降、この宝石は「イギリスによる支配の象徴」とされ、度々大規模な返還要求が行われているのだ。特に今回は所有者でもあったエリザベス女王が崩御したことから、インド国内のネットを中心に返還の活動が再燃している。 なお、インドのモディ首相やムルム大統領はエリザベス女王に対する弔意を示しており、コ・イ・ヌールの返還に関する発言は確認されていない。 さて、手に入れた者に名声と呪いをもたらすというコ・イ・ヌールだが、イギリス王家は現代まで続いており壊滅的な不幸や破滅が訪れたという話はない。不思議なことに、このコ・イ・ヌールは男性が所有者である場合は悲惨な結果を招くが、女性が所有者である場合はそこまでの不幸は起こらないというのだ。あったところで近代のスキャンダルや恋愛醜聞がせいぜいである。もしかすると、コ・イ・ヌールは静かに女性を飾る一つの宝飾品として輝くことを一番望んでいたのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URL「最古のダイヤモンド」返還を 英王冠に使用、ネット上で再燃―インド(時事ドットコム)よりhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2022091600681&g=int「支配の象徴」のダイヤ、インドで返還求める声も 英王室の冠に使用(朝日新聞デジタル)よりhttps://www.asahi.com/articles/ASQ9L0VPLQ9KUHBI02K.htmlコ・イ・ヌール(Wikipedia)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%AB
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