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「うどん県」香川の魅力2 豪華華麗なちょうさが勇壮に練り歩く「ちょうさ祭り」

 秋になると、香川県では様々な祭りが開催されている。香川県は現在では、ブランド米「おいでまい」などを始め、四国でも農業資源が豊かな地域だ。また、治水技術の発展以前は、農業用水の確保に頭を悩ませた時代もあった。その影響もあり五穀豊穣を願ったり、雨乞いをする祭りが多いという。この時期は普通の街中などで、獅子舞が踊る風景などに出会うことも多く、中には、見た目がとても派手な祭りなども多くある。今回はその中で毎年10月第2日曜日を最終日とし、金・土・日の3日に渡り行われる、観音寺市豊浜町のちょうさ祭りを紹介する。

 同祭りの特徴は、祭りの名前にもなっている「ちょうさ」だ。このちょうさは、御みこしと山車の中間のような形で、瀬戸内海沿岸を中心に西日本一帯で多く見られる。香川県では、東の地域で獅子舞が、西の地域で、このちょうさが本場となっている。

 ちょうさの装飾には大型の座布団を使い、龍や鷹の装飾を施し、ちょうさの中央に太鼓台を設置。一説によると、安土桃山時代に堺商人の出資により、現在のちょうさの装飾スタイルが完成したということで、座布団の他にも、幕や、締(しめ)と呼ばれる上部の台座でくずれを防ぐ装飾にも、金糸が豪華に使われており、見た目にも派手になっている。期間中は各地域が所有する23台のちょうさが、参加者たちの、「ちょーさじゃ!」の掛け声と共に、街や田んぼを練り歩く。祭りの担当者の話によると、観音寺市のちょうさ祭りでは、このちょうさを使って、五穀豊穣と、海が近いこともあり、大漁を願う神事も同時に行うとのことだった。

 祭りの中でも盛り上がるのが、2日目の和田お祭広場での、「担きじょう」や、一宮神社での「ちょうさ担きくらべ」で、「差し上げ」という技が出る時だ。この技は、取り外し可能な太鼓台下の車輪部分を、祭りの参加者が取り外し、みこしのように担ぐというものだ。参加者たちが「せーの! せーの! そりゃ!」の掛け声で持ち上げる、約2トンのちょうさはかなりの迫力で、キレイに差し上げが成功すると、見物者たちからは歓声があがる。

 現在でも一台新調すると5〜6千万円もするという、ちょうさは、それぞれの地区の歴史と伝統を受け継ぐ、誇りの象徴でもある。2日目や3日目に23台のちょうさが一同に会し、華麗に勇壮に舞い踊る風景は圧巻だ。しかし、長年祭りを見てきたベテランの人には、若干の不満があるようで、とある老齢の男性は「最近は、トラックで運んで、人の多い場所だけで、ちょうさを降ろして、騒ぐんだよ(笑)」と苦言を呈していた。(斎藤雅道)

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