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丹下日出夫の虎の巻 混戦秋華賞 ダークホースはこれだ!

 「第13回秋華賞」(JpnI、京都芝2000メートル、19日)まであと4日。ダイワスカーレット&ウオッカのいた1つ上の世代があまりにも強力だったせいか、今年のメンツを見て物足りなさを感じてしまう人は少なくないだろう。ただ、層が薄いということは、その分、ダークホースの出現も期待できる。競馬評論家の丹下日出夫が心をくすぐられた一頭とは!?

 3歳牝馬の中でも、潜在能力は一番ではないかと目されているトールポピーの出発点ともいえるレースは阪神JFだった。
 芝1600メートル1分33秒8という優勝タイムをベースに、後のオークス制覇につなげたが、その阪神JFは前年のウオッカ世代(1分33秒0)に比べ、0秒7の時計差があった。レジネッタの桜花賞優勝タイムも前年に劣ること0秒7。ラップ面でも、上がり3Fの中に推定10秒5〜7程度があったダイワスカーレット世代には明らかに劣っている。
 ここ数年の牝馬世代と比較すると、今年の3歳はポッカリあいた穴ボコのようなレベルの低さ。しかも、ローズSの結果を見ると、多少の着順の変化はあるものの、春シーズンの勢力図と、ほとんどといっていいほど変化がない。
 GI馬トールポピーにレジネッタ、そしてローズS組のマイネレーツェルにムードインディゴ…それぞれ推奨理由もあるにはあるが、たとえ予想や馬券が当たっても、単に「運が良かった」(笑)だけの話。「当てた」と「当たった」は、似て非なるもの。予想家としての矜持(きょうじ)みたいなものから、少し遠ざかっているような気がするしなぁ。
 なんて、1週前までは賞金的にフルゲート18頭圏内には、ほど遠かったポルトフィーノが上位馬の回避で最後の1議席に滑り込んだ。3月のアーリントンCを最後に戦線離脱。肝心かなめの桜花賞、オークスはハ行、骨折でそれぞれ断念したものの、まだトールポピーやレジネッタと勝負付けが済んでいないのは大きな魅力である。
 2月のエルフィンSでは、芝1600メートル1分36秒3と走破タイムこそ平凡ながら、曲がりなりにもマイネレーツェル以下を完封。何より、鮮烈なデビューで話題をさらったエアグルーヴの仔だ。1週前の栗東CWで5F62秒6→49秒1→37秒3→12秒6を叩き出した動きは、血統や能力のありどころが凝縮しているように感じた。牝馬限定戦に戻れば、アーリントンC(8着)のように、折り合いうんぬんを気にしたり、小細工はいらない。力任せの逃げ切りも、十分あり得ると思うよ。
 この1週間のうち、どこかひ弱な世代を象徴するかのように、1頭欠け、2頭欠け…。クシの歯が抜け落ちるように回避馬が続出し、あれよあれよという間にゲートイン。春シーズンの運のなさみたいなものからも解放された。
 ヒョイと見れば、鞍上は武豊。逆に追い風らしきものが、ビュービュー吹いてきたぞ。

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