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イケメン&グラビアアイドルによる「御伽噺(おとぎばなし)」の夕べ 10月29日 「朗読NIGHT#3」

 様々なキャストがおとぎ話を聞かせるイベント「朗読NIGHT」。文京区・根津にあるリサイクルショップ「エアリーシュガー」にて三回目が行われた。今回読まれたお話はサン=テグジュベリ作「星の王子様」。演者として登場したのはグラビアアイドルとして活躍する小林万桜(こばやしまお)、そして男性アイドルグループ「演舞re夢(えんぶれむ)」のリーダーである川村武(かわむらたけし)の二人。二人とも舞台に出演している経緯もあり、その表現力に期待のかかるイベントであった。

 小林万桜は2003年、映画『呪怨』(劇場版)にて小学生時代の遠山いずみ役を演じ、その後ローティーンモデルとして2004年にデビュー。数多くの写真集を世に打ち出す。NHKの『天才てれびくん』内のドラマ「ぼくがぼくであること」では準主役を演じ、2007年Vシネマ『マイコうそみたい!』、2009年『アイの羽』にて主演を演じている。現在は女優を中心にして活躍している。来年1月7日に発売される映画『リアルかくれんぼファイナル』(久本樹監督・主演/光井愛佳=モーニング娘。)にて準主役を演じる。
 川村武はボーイズユニット「演舞re夢」のリーダーとして活躍する傍ら、ソロでも舞台に出演している。注目されたのは「アニメイト」にて2007年から配信している「アニメイト・コンシェルジュ(通称アニ・コン)」にて、実写版のキャラクターである美尾蓮(みお・れん)役を演じたところからであろう。12月22日から26日にかけ、北千住・シアター1010にて「激動の時を超えて『BUTLER×BUTLER』〜聖夜の贈りもの〜」では「日本一の執事を巡る戦い」を演じる。

 今後の活躍が大いに注目される二人による競演であるが、告知不足のためだろうか来場した観客はわずか。ただそんな中ではあったが小林・川村共に「稽古を月曜日から始めた」中で精一杯のステージを努める。星の王子様の内容は知っておられると思われる。ある星の王子様が様々な星を旅し、様々な人に出会う事により「目に見えない大切なもの」に気づいていくお話。
 朗読というものは非常に難しいものである。演劇と違って体全体で表現するものではなく、声・雰囲気で見る者に情景を思い描かせる。そして重要なものは表情。豊かな表情を織り交ぜる事により登場人物の心境をかもし出す事ができるのだが、残念な事に当日の二人は「表情を魅せる」事を出せていなかった。朗読劇は初めてという二人、この経験が今後に生きる事に期待したい。顔をほんの少し観客席に見せるだけで印象はまるで違ってくる。演出の永井友加里(Media Factory所属)の流した音楽のタイミングは上々であり、場面の切り替えの雰囲気は良い感じで流れていただけに悔やまれる。

 公演後、二人に話を聞いてみた。

 −− 初めて朗読劇を演じてみたそうですが、どうでしたか?
 川村 「演舞re夢として歌ったり踊ったりしている時は、体を動かしているので緊張が散漫するんですよ。今回の朗読劇ですが、動きは少しあるんですけれど…お客さんとの距離が物凄く近くて、半端なく緊張しちゃいましたね」(ステージは出演者の間近であり、下手をするとお互いの息遣いまで聞こえてきてしまう位なのだ)

 −− いきなり噛みそうになってしまったと伺っておりますが…
 川村 「そうなんですよ。練習の時に『星の王子様』って言おうかと言ったその日に…」
 小林 「言おうとしたのに〜(笑)」
 川村 「『ほちのおうじさま』ってやってしまって。それをやらなくてよかったなって思ってます。トラウマですね」

 −− 小林さんはどうでしたか?
 小林 「私も普段は役者を中心にして活動しているのですが、動きが少なくて、本を読みながら尚且つ演技をするという、また違った難しさがあって色々悩んだ部分とかもあったんですけど、凄く楽しかったです。また明日もあるのですが、更にもっといいものができたらなと思っています」(公演は10月29日と30日に渡って行われている。取材を行ったのは29日金曜日の初日であった)

 川村はまた、今後朗読劇を行うとしたら「もっと人数を増やして、一本の作品を演じるのもいいのですがオムニバス形式のものをやってみたいと思いますね」とも語る。
 こちらが想像していた以上に緊張していたと言っている二人。初挑戦となる朗読劇の感想としてはとにかく「楽しかった」という前向きな答えであった。練習する時間も少なく、急な本番にもめげずに精一杯を出したと思われる二人は最後に笑顔を見せる。屈託のない若者の笑顔は見ているだけでも清々しいものを感じる。小林が「普段はめったに着ない白のドレス」とブログで書いていたが、白という色はその人物を清らかに見せるような気がする。二人で並んで立った写真にそれが強く出ている。

 今回は告知が不足していた事もあり、観客はわずかという結果になってしまったが、上手く宣伝を行ったり様々なキャストを配役すれば面白い存在になってくるのではないか。何より演者との距離はほぼゼロに近く、間近で憧れている役者や女優の演技を見る事ができる。特にボーイズユニットの演舞re夢が継続して参加する事により川村の言う「大人数でのオムニバス形式」の朗読劇も楽しめる可能性が出てくる。桐乃睦や佐藤香織、小林万桜のような女優を近くで見る機会などほとんど無いと考えられるためいい機会になるとも思われる。
 演じる者としては得るものも大きいだろう。朗読は演技の基本と思っても過言では無いかも知れない。もう一つ、朗読は舞台を越えたエンターテイメントとも考えられる。両極端になってしまうが、物語を聞かせる事は「伝える」事に繋がってくる。演劇の基礎でもあり、応用でもあるこの朗読、一度挑んでみるのはどうだろうか?
Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち)

◆『朗読NIGHT#3』
2010年10月29日(金)〜10月30日(土) 会場 文京区・根津「リサイクルショップ『エアリーシュガー』」
出演:小林万桜 川村武(演舞re夢) 演出:永井由香里

小林万桜関連サイト
◇個人ブログ 小林万桜オフィシャルブログ「Cherry blossoms」
http://ameblo.jp/cherry-blossoms-ma0nyan/
◇所属事務所:株式会社福笑(ふくえ)エンタープライズ
http://www.office-fukue.com/

川村武関連サイト
◇個人ブログ 川村武オフィシャルブログ「武ログ♪」 http://ameblo.jp/take66/
◇演舞re夢オフィシャルブログ http://ameblo.jp/embrem-official-blog/
◇演舞re夢公式サイト http://embrem.net/
◇所属事務所:グループ・ファースト・エース http://www.first-ace.com/
◇激動の時を超えて『BUTLER×BUTLER』〜聖夜の贈りもの〜サイト
http://butler-battler.com/

エアリーシュガー今後の公演スケジュール
2010年11月12日(金)・13日(土) 開場:19:45/開始:20:00
朗読劇〜ヴォイスメッセージ〜 真山ジュン原作漫画「このアクマめ!」(BL物)
出演 12日:水戸武(グループ・ファースト・エース)&丸山直之(アルファコア)
13日:宮本行(ワイエムエヌ)&山崎冠人(ファインモーション)

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