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競馬ファン必読! 天皇賞(春)秘話

 競馬は筋書きのないドラマ、とはけだし名言である。そして、第129回天皇賞・春(04年)を優勝したイングランディーレ(美浦・清水美波厩舎)は、まさに象徴的であった。

 単勝10番人気(1番人気リンカーン13着)とほとんど見向きもされない存在だったが、開けてびっくり玉手箱。捨て身の大逃げが奏功し、ナント記録的な7馬身差を付けて頂点を極めたのだった。つくづく長距離戦は人気薄の逃げ馬が怖いことを、思い知らされた。余談だが今年は、ホクトスルタンが台風の目になるのではないか。

 ところで、ミラクルVの裏には用意周到な作戦が練られていたことを知る人は少ない。担当の小泉弘きゅう務員は今だから話せる、秘話を打ち明けた。「ノリ(横山典騎手)に逃げてくれ」と発破をかけたという小泉さん。
 「ロングスパートが利くから、1コーナーを過ぎたらスパートしてくれ、と言ったらその通り、絵に描いたように展開がハマったよなぁ」(笑)
 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、とはこういうことなのか。しかし、驚く話はまだほかにもあった。「(前走の)ダイオライト記念を使ったあと、39度2分の熱を出して、10日間もケイコを休んでしまった」という。しかし、この災いが転じて福を呼びこんだ。
 「熱が上がると血が濃くなるわけだけど、その結果、酸素の吸収量が多くなる。マラソンの選手が高地練習するのも、血を濃くするため。長距離は馬も人も酸素量の多い方が有利」。小泉さんの話には説得力があった。
 イングランディーレは引退したあと後、お隣の韓国に寄贈され種牡馬として、第二の人生を送っている。

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