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勝ち犬? 負け犬? 間違いだらけのキャバレンジャー武勇伝 ヴィトンにシャネルにと新作をおねだり

 吉祥寺のキャバクラ『C』のあゆさん(仮名・21歳)。彼女からそら恐ろしいメールを見せてもらった。

 某客とアフターした翌日、着信したものだそう。以下がそのメールの内容。『昨日は超楽しかった。男30にして勃つっていうじゃん。でもせっかくだったのにいわゆる酒ラマ(原文ママ)ってやつでメンゴメンゴ。そんな日もある。ちなみに今の僕ちんはレッドゾーン限界ギリギリ、あゆに発射準備OK。連絡待ってるぜ!』句読点の部分は原文では絵文字・顔文字である。それにしても、いったいどうしたことか。聞けばお店でもしこたま飲み、アフターでもしこたま飲んだその客。あゆさんに迫りまくって、入口までという約束でホテルに行ったという。
 そして約束通り一人で入って行ったそう。「多分そこで一人で寝たんじゃないかな。記憶がメチャメチャで、私がホテルにいないのは、勃たなかったから…とか思ってるのかも。彼の中のストーリーではもう私って彼女なのかも?」
 そのメールを黙殺していたところ、次なるメールを着信。『あゆたんから連絡なくて、僕ちんさびしいYO。今度こそ絶対イカせてあげる自信あるんだ。まずはデートからでもOK。欲しいものあったらなんでも言って。こないだのお詫び。男とし不甲斐ないぜ。名誉挽回のチャンスをプレゼントフォーミー』甘えん坊系キャラなのか、オラオラ系なのか判別つかないが、とにかく不気味さだけは素晴らしく伝わって来る。

 これに対して、あゆさんの返したメールは。『あゆたんはねえ、ヴィトンのラブリーピンクのクオーツと、シャネルの新作、これがあれば幸せでちゅ。』時計もバックも、貰えたら貰えたで頂くが、さほど喉から手が出るほど欲しいものではない。「新作は、マジで買ってきたらありがたく貰います。それで迫られて来ても交わしますよ。意味のわかんないフリして。だってメール読んでも、フツーに意味分かんないっていうか、超ウケるし。お店の子とかにも見せまくり。でもこの人って、普通の時は全然こんなキャラじゃないんですよ〜。癒し系で、全然エロくないもん。国家公務員だし」

<深夜のメール作成は感情が入るので厳禁>
 このEさん、38歳、妻子アリ。性格はいたって穏やかで、実直そうな雰囲気。顔立ちは、“アタック25”司会者、児玉清を若くしたような感じだという。エッチ云々に関して、誤解が生じていることよりも、あゆさんがキショイのは、メールの文面の方。「今までってメアドは交換してたけど、電話しかしてなかったの。営業しなくてもいっつも来てくれてたし。だから最初に見せたあのメールが初めてのEさんメール。マジ、ビビッた(笑)。だって、僕ちんとか絶対言わなそうだし、顔文字とかも使い過ぎっていうか、使うイメージないし。語尾が“ぜ”だったり(笑)。文章がヤバイっていうか、イタイっていうか」
 これをいかにもヤリそうな客が書いたのなら、さほどのインパクトはなかったとか。「それでもあのメールはヤバイけど、変な奴が書いてたら予想通り? メールで実際印象変わるしねえ」
 普段クールな雰囲気の客が、絵文字・顔文字多用、何ならギャル文字マスターだったりすると、これも引く。逆に好感触なのが、店ではおバカそうなのに、案外文章が上手くまとまっている、漢字が多いという場合。「へえ、ちゃんとしてるんだ」と思うこともある。自分が客観的にどう見えるかを理解した上でメールは書きたい。フツーに書けばいいのだが。
 ちなみに深夜に書いたりすると、“夜の力”が働き、必要以上に感情表現が情熱的になってしまうので注意が必要だ。自分から出す際は陽のあるうちに。

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