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ヴィクトリアマイル(GI、東京芝1600メートル、17日) ウオッカ 牝馬同士なら負けられない

 苦い経験も決して無駄にはしない。人でも馬でも、賢者とはそういうものだ。「とにかく、今年は順調すぎるぐらい順調にきた。昨年とは比べものにならない」と清山助手は笑みを浮かべた。

 ドバイ遠征を経て、ヴィクトリアMに臨むウオッカ。2年続けて同じローテーションとなるが、昨年は馬体重が戻り切らず苦労した。調教をかなり加減されたにもかかわらず、478キロと過去最低体重での出走となった。結果は2着。勝ったエイジアンウインズを猛然と追い詰めたが、最後は抜け切らなかった海外遠征の疲れが影を落とした。
 だが、今年は違う。「苦しい経験をしたからこそ、精神面も肉体面も成長した。思い通りのケイコが積める。たくましくなった」
 だから、手加減がない。6日の1週前追い切りは栗東CWコースで5F63秒2、ラスト1F11秒5の猛烈な時計をマーク。3頭併せで楽々と先着する姿に、騎乗した武豊が「なぜドバイで負けたのか、分からない」と苦笑いを浮かべたほど、完璧なリハーサルだった。それでも7日の軽量で502キロと今年ははち切れんばかりのシルエットを維持している。

 馬だけではない。素晴らしいデキの裏には、陣営の知恵もある。昨年はドバイの後、福島の天工トレセンへ放牧に出されたが、今年は栗東近郊のグリーンウッドへ。「目の届くところでじっくり乗れたのが大きい」と清山助手。細かいところまでチェックしながら入念に調整されてきた。
 今年のドバイは2戦して(5)(7)着と着順こそ悪かったが、前走のドバイDFは積極的な動きで見せ場十分だった。ダービーや安田記念など、<5200>と最も得意にしている東京コースで、牝馬同士、負けられない条件がそろっている。
 「年度代表馬として責任もあるし、ファンの期待もよく分かっている。彼女の勝利を望んでいると思うので、それにこたえたい」
 準備は整った。あとは今年まだGI未勝利の武豊騎手がどういう騎乗を見せるかにかかっている。

 【最終追いVTR】例によって3頭併せで追われた。武豊騎手を背に、栗東CWで5F67秒5→52秒1→37秒9→11秒4を馬なりでマーク。ラストは外のシャンパンファイト(古馬1000万)、トライアンフマーチ(3歳オープン)を相手に、最内からグイッとひと伸び。2馬身1/2先着した。馬体もふっくらしていて絶好調だ。

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