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密約があった! 北朝鮮が拉致再調査で手にする東京五輪“川砂”利権(2)

 8月7日から10日に時事通信が行った世論調査では、安倍内閣の支持率は7月比で1.1ポイント減の43.5%となり、第2次安倍政権下で最低を更新した。不支持率も0.5ポイント増の35.1%で、こちらも最高を記録。'13年4月時点において70%を超える支持率を誇っていたことを考えれば、ダダ滑りの状態であることは間違いない。
 「理由は集団的自衛権の行使容認や国内の原子力発電所の再稼働問題、個人消費の冷え込みなどが挙げられますが、秋の訪朝が成功すれば一気に挽回できるでしょう」(前出・政治部記者)

 支持率回復と東京五輪の準備を滞りなく進めたい安倍政権の一方で、北朝鮮は外貨獲得に必死だ。
 「日本とは貨客船『万景峰号』の入港や輸出入禁止の制裁措置が継続中であり、この全面解除とともに逼迫する経済も何とかしたい。しかし、これまで北朝鮮は拉致被害者の再調査を行うという約束を反故にし、横田めぐみさんとは別の骨を送ってきたいきさつもあるため、日本サイドも北が喜びそうな制裁措置の解除ができない。何と言っても、大幅な制裁措置の解除はアメリカや韓国が神経を尖らせていることから、面と向かってできない状況なのです」(外交ウオッチャー)

 だが、拉致被害者の帰国を受けて輸出入の禁止を解除し、日本にとって必要な川砂を買うとなれば話は別だ。
 「東京五輪の成功は国際的な公約のため、誰も文句のつけようがない。しかも拉致被害者の奪還があれば、反対する世論の声も少ないはずです」(同)

 こうしたお膳立てを、果たして誰が仕掛けたのだろうか。北朝鮮事情に詳しいライターが説明する。
 「今年3月に横田めぐみさんの父親の滋さん、母親の早紀江さんと、孫のキム・ウンギョンさんとの面会がモンゴルのウランバートルで実現しましたが、これを水面下で仕切ったとされるのが、日本モンゴル親善協会理事長の柳沢徳次氏。もともと、北朝鮮に近く日朝文化交流協会の副理事長も務めており、川砂利権の話を水面下で画策していたのも、この柳沢氏だといわれているのです。柳沢氏はバリバリの親北朝鮮派とされていますが、安倍さんに付き従うブレーンがパイプ役となったのでしょう」

 そこで、本誌は事実関係を確認すべく柳沢氏を直撃した。
 「私が北朝鮮と長く関わっているので、そういう噂が立つんでしょう。私は拉致とは一切、関わっていない。何で私がそういう場に立ち会わなければならないのか。何もいい話ができなくて申し訳ない」

 柳沢氏はあくまで柔らかな物腰で否定したが、いずれにしても、この取引が円滑に進むかどうか注目だ。

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