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UFOを目撃した人に対応する医療支援団体「UAP医療連合」結成

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 米軍がUFO関連の機密情報を公開し、今年2月にはアメリカやカナダで謎の気球が目撃されるなど、ここ最近になって未確認航空現象(UAP)の報告が活発になり、一般市民や専門家の関心を集めている。

 事実、米軍の目撃や遭遇が起こっていることを確認しており、2022年には国防総省が新たに未確認物体の調査と、国家安全保障に対するあらゆる潜在的脅威を軽減することを目的としたタスクフォース「全領域異常解決局(AARO)」を設立している。

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 そして2022年に公表された「未確認航空現象に関する年次報告書」によると、既に2022年8月30日時点で、510件のUAPに関する報告が提出されていたことが明らかになっている。

 それに伴い、UFOもしくはUAPに遭遇した後に身体的、心理的な影響を受けたと報告する目撃者の報告も増えてきたという。

 昔からUFOに遭遇したり、エイリアンに誘拐されたと主張する人の中には謎の体調不良に襲われる人や、奇妙な傷や手術痕が体にできていた、というケースも存在していた。

 ここまでの事例ではなくても、UAPを見た後に体に異変が出たという事例はあり、頭痛や吐き気、不安感や睡眠障害など、その内容は多岐にわたるという。

 NARCAP(National Aviation Reporting Center on Anomalous Phenomena)の共同設立者兼事務局長のテッド・ロー氏は、自身のUAPに関する体験から「UAP Medical Coalition(UAPMC、UAP医療連合)を立ち上げた人物である。

 「私は家族ぐるみでUAPに遭遇しており、私の場合は5歳のときまでさかのぼります。だから私は生涯を通してUFOというテーマと向き合ってきたのです。私を担当していたセラピストは、UFO全般の情報については門外漢でしたが、トラウマについては真摯に対応し、軽減してくれました」

 ロー氏は自身の体験も踏まえ、UFOやエイリアンに関する体験をした人々が、医療や心理学の助けを求める際に直面する困難さについて次のように語る。

 「私は、UFO体験を持つ人たちの交流会に参加している人が皆同じように悩んでいることに気がつきました。いくつか参加してみて、精神保健と医療の分野はUAP問題に対処する準備がまったくできていないことを知りました」

 また最近になって、スタンフォード大学医学部の微生物学・免疫学教授であるギャリー・ノーラン氏が「UAPとの遭遇が人間の脳に及ぼす健康への影響の可能性」を探る研究を行っている。

 この研究はUAPの相互作用が、人間に及ぼす可能性のある生物学的影響を体系的に調べる最初の試みの一つであることもあって、注目を集めている。ノーラン氏は、2022年8月のタッカー・カールソンとのインタビューで、研究の詳細について次のように語っている。

 「スタンフォード大学での私の本業は、がんや血液を調べる技術の開発でした。しかし2011年頃、CIAと航空宇宙会社の人たちが『異常な物体に遭遇した人たち』の分析について私に助けを求めに来たのことです。正直なところ、データを見るまでは冗談だと思ったんです。しかし彼らは真剣でした」

 「そして、軍人や地上にいた諜報員など『異常な物体に遭遇してダメージを受けた人』の脳の画像をいくつか見せてくれました。ある事例では、数人のパイロットが奇妙な物体に十分に接近して、すぐそばまで行って触っていたそうです。その物体は体長1.2〜1.5メートルで、奇妙な文字が書かれていると言っていました」

 彼は研究で、UAPとの遭遇を報告した少数の人々に焦点を当て、彼らの脳スキャンを、UAP関連の経験をしたことのない対照群と比較した。その結果、脳活動、脳構造、特定の生化学的マーカーの存在など、両グループの間に多くの違いがあることが分かったという。

 この研究の重要な発見の一つは、UAPに遭遇したと報告した人が脳の特定の領域、特にストレスの調節とトラウマ的記憶の処理に関与する領域で活動が増加している証拠を示したことにある。また、特定の神経伝達物質やその他の生化学物質のレベルにも変化が見られ、これは脳機能の変化を示している可能性があるという。

 これはUAPを目撃した人たちが、自分が目撃したり体験したことを整理できず、さらにUAP体験を誰とも共有できなかったことから大きな不安を抱き、結果的に精神的に大きなストレスを受けてしまった可能性が考えられるそうだ。

 また、目撃時にUAPの近くにいた人の中には、強烈な圧力や振動を感じ、身体的な不快感を覚えたという事例もあり、人に酔っては日常生活を送ることができないほど深刻な影響を受けたケースもあるという。

 専門家の中には、これらの影響は電磁波やUAPに関連するその他の未知の要因に関連している可能性があると考える人もいる。しかし、UAPとの出会いと健康影響の関係を完全に理解するためには、さらなる研究が必要だ。

 ロー氏は「我々は、専門家のコミュニティにUAP研究についての情報を提供し、彼らが事例を確認して議論を深め、専門医療がこのテーマにどう関わるべきかについて自分なりの見解を持てるようにしようとしています」と説明している。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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UAP Medical Coalition seeks to help medical professionals deal with UAP experiencers(Roswell Daily Record)より
https://www.rdrnews.com/news/national/uap-medical-coalition-seeks-to-help-medical-professionals-deal-with-uap-experiencers/article_b1ed8ec0-aa4f-11ed-8db6-57078bb7918a.html

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