最中の声を録音して電車で聴く男～本当にあった怖い彼氏～

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河本美香子(仮名・29歳)

　元カレとの話です。彼の家に遊びに行った時。夜、2人でベッドで過ごしていると、部屋の隅にボイスレコーダーが落ちているのを見つけました。なぜ持っているのかと尋ねると、「仕事で使うから」だと。その時は別に気に留めてもいませんでした。

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　しばらく経ったある日のデート。彼がトイレに行きたいというので、持っていたバッグを預かったんです。バッグにはポケットが付いていて、そこに小型の音楽プレイヤーが入っていました。それは彼が普段、仕事の行き帰りに電車で使っているもの。どんな曲を聴いているのか知りたくなり、イヤホンを付けてプレイボタンを押してみました。

　すると、「あん……あん……」と鳴き声のようなものが聴こえてきたんです。それは、女性の喘ぎ声でした。しかも、耳を澄ますと、彼の声も聴こえてきて……。そう、喘ぎ声は私の声。そこで、あのボイスレコーダーの存在を思い出しました。彼は、私との営みをボイスレコーダーに録音していたのです。ディスプレイを見ると、私の名前と、「〇〇年〇月〇日」と日付が表示されていました。
　彼が戻ってきたところで問い詰めると、慌てふためいて、「音声だから流失してもバレないし」という意味不明な言い訳を始めました。挙句、「元カノのフォルダーもあるから」と余罪まで告白する始末。

　それにしても、あんな音声を電車の中で聴いているなんて、どんな神経なんでしょうか…。

写真・jibunkaiwai