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痛み悩みの相談室 6月は「リウマチ月間」

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提供:週刊実話

 免疫の異常によって手足の関節が腫れたり、痛んだりする「関節リウマチ」。手の指の先から、2つ目にある第2関節と、指の付け根にある第3関節が腫れて痛むことが多いです。また、湿気が多く、低気圧になりやすい梅雨の時期は症状が悪化しやすいので、6月は「リウマチ月間」とも呼ばれています。

 加齢や使いすぎのせいで生じる指の変形性関節症は、第1と第2関節で起こります。そのため、第2関節の腫れや痛みは関節リウマチか使いすぎ・加齢のどちらが原因か紛らわしいのですが、関節リウマチに詳しい医師が診断すれば、どちらが原因なのかは、ほぼ区別がつきます。

 第2関節の変形性関節症は、「ブシャール結節」とも呼ばれ、40歳以上の女性に多い傾向にあります。使いすぎも原因の1つなので、指に力を入れる作業を減らし、痛みが強い場合はテーピングで固定したり、湿布やクリームなどの消炎鎮痛薬で炎症を抑えるなどして、さらなる変形のスピードを遅らせることができます。一方、関節リウマチは薬剤を含めた治療が必要になります。昔は治療が難しい病気でしたが、有効な薬剤が開発されたことで治療環境は一変しています。とはいえ、関節は一度変形すると元には戻らず、手術をしても完全ではないので、とにかく早期の発見と治療が大事です。第2関節に腫れがある時は、整形外科か内科のリウマチ専門医を受診し、正確な診断をしてもらいましょう。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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