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遠い記憶 根岸競馬場の歴史(29)

 先週に続き、根岸競馬場の昔を知る関係者の座談会をお届けする。

 W(元理事) 当時「取締事項」というのがあって、「服装は礼儀を失せざるものを着用せられたし。ことに、一等入場切符をごはい用のお方は羽織あるいは袴、または洋服を着用せられたし。服装不適当と認める時は、係員よりご注意いたしますからお聞き入れ願います」と、書いてあるんだよ。

 K(元騎手) 僕は、菊池寛さんが和服で入ってきたのを覚えているな。

 W 山元町の通りに、そういうための貸衣装屋があったと思いましたが、Nさん、覚えてないかな、そういう人たちのために衣装を貸していたのを。

 N(元騎手) 貸衣装屋ねぇ…質屋があったのは覚えているけどね。

 K 特に一等館に入る人たちはきちんとした身なりだったな。

 N そうそう、みんなネクタイしてね。正面のところが2等館で、1等館には別の方から回って入るんだよ。

 K 入口が全然違っていた。1等館の入口はずっと奥でね。その入場料5円というのが何しろ大変なもんだったね。歌舞伎が5円だったからね。1等館と2等館の差は大きかった。

 W パドックは1、2等館の仕切りがあって、分かれていた。そこに投票所がスタンドの方に向かって建っていて1、2に分かれていた。

 K 1等館の下が検量室で、出入りするところに守衛さんがいて…。

 T(元理事) スタンドには投票所はなかったっけ。

 K そうそう別棟になっていた。

 T 雨降ったら傘さして、そこにいくんだっけ。

 K そう、屋根も何もないからね。

 W 下見所に出てくるのに厩舎からどういう風に上がってきたのかな…?

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