社会 2025年07月16日 15時00分
沖縄の子ども貧困率、日本一 子ども食堂クラファン開始 食の場に加え、学びの場も提供
沖縄といえば、ゆったりしていて住む人々もおおらか、収入が低くてもなんとか生きていける、そんなイメージがある。しかし、それはあくまで大人だけであって、大人の保護下にある子どもはそうとも言えないようだ。2022年の厚生労働省の調査によると日本全体で9人に1人の子どもが貧困と発表されている。中でも沖縄はワースト1位だ。世代を越えての貧困が続いているため、抜本的な改革が必要となっている。同県も2016年から「沖縄県子どもの貧困対策計画」を打ち出して対応をしている。沖縄県の貧困を取り巻く中、「那覇市こども食堂スマイル」は7月からクラウドファンディングを始めた。同施設は2024年11月からスタート。毎月第2、第4土曜日に無料こども食堂を実施。さらに、月水金にはパンとおにぎりを配っている。日本一子どもの貧困率が高い沖縄。1日3食すらままならない家庭もあるという。そんな子どもたちに食と学ぶ場所を提供するクラファンが始まった。沖縄では、金がなくても生きていけるイメージがあるけど子どもはそうじゃない。#子ども食堂 #クラファン pic.twitter.com/eaJ89ip5s9— リアルライブ | ネットの海から見極めるニュースの真実 (@reallivenews) July 16, 2025今回のクラウドファンディングでは、食の場に加え、学びの場を提供するためとしている。具体的には講師を招いて、学習支援をしていく。クラウドファンディング担当者は「現在、学校に行けていない児童が多い。学校に行かないと、仕事が選べなくなる。自分の未来を切り開くため『学ぶ力』も必要です」と話してくれた。クラウドファンディングを始めた経緯については「沖縄に毎月来ているうちに、『スマイル』の運営者と知り合い、子どもたちの現状知りました。何か力になろうと思い、インターネット通販の仕事をしているため、クラウドファンディングで手伝えるのではないかと思いました」と話す。沖縄は貧富の差も年々激しくなっている。貧困が進むと、治安も徐々に悪くなっていく。そういった負の連鎖を断ち切るべく、学ぶ場と学ぶ力を育てていくのがクラファンの目的だ。内閣府や沖縄県も貧困について取り組みを出している。国を挙げた取り組みが少しでも早く、実を結べばいいのだが。