報道特集
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社会 2025年07月30日 09時00分
検察官や弁護士による性加害、閉鎖的な世界で行われるセクハラ被害の実態
演劇界のセクハラをなくすための活動に取り組んでいた舞台俳優の知乃さんは、支援を依頼した馬奈木厳太郎弁護士から体を触られたり、性的関係を強要されたりして精神的苦痛を受けたとして、一昨年1100万円の賠償を求める訴えを起こした。その裁判は、弁護士が謝罪して解決金を支払うことで28日までに和解が成立した。これは弁護士が依頼者に対してセクハラを行った極めて悪質な事例だが、弁護士が事務所の従業員にセクハラ行為を行うケースもある。こちらは内部の問題として明るみになりにくい。TBS「報道特集」が実態を報じた。みなみさん(仮名)は15年前から弁護士事務所に勤務してきたが、A弁護士からパワハラとセクハラを受けた。何度も「40歳前後の女性は一番性欲が強くなるんだけど…」などと言われたという。みなみさんは事務所の別の弁護士に相談したものの状況は改善されず、その後うつ病と診断された。3年前、みなみさんはA弁護士に対し損害賠償を求め提訴した。裁判ではA弁護士自らが尋問を行う異例の事態になった。今年3月、横浜地裁はA弁護士のパワハラとセクハラをうつ病の原因と認定、961万円の損害賠償を認めた。しかし、A弁護士は控訴し裁判は今も続いている。大分では新人の女性弁護士が事務所代表のK弁護士から性加害を受け自殺した。2年以上繰り返し被害を受けたとされる。大分地裁と福岡高裁は、自殺の原因は性加害にあると認定し、約1億2800万円の賠償命令を出した。大分弁護士会では法律事務所に対し、セクハラ研修の義務化を決定した。犯罪を追及する立場の検察官がセクハラを行い、事件化した例もある。大阪地方検察庁で働く女性検事が被害にあったのは2018年9月。当時、大阪地検トップの検事正だった北川健太郎被告は、酒に酔った女性検事が抵抗できない状態だったことに乗じて、長時間にわたり性加害を行ったとされる。女性はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、北川被告を刑事告訴した。北川被告は準強制性交罪に問われ、昨年逮捕・起訴された。裁判は現在も続いている。弁護士も検察官も法律のプロであり、セクハラ事件での“戦い方”を熟知しているだけに厄介だ。北川被告は女性検事に対し、「大スキャンダルとして大阪地検は組織として立ちゆかなくなる」と口止めを図っていた。そして、信じがたいのは、検察組織の閉鎖性だ。被害を受けた女性検事が復職した際には、女性をおとしめる内容の情報が、検察内部で出回っていたという。検察組織に自浄作用が働かないのであれば、政治的な強制力でこれを正していくしかないのではないか。そして、繰り返し徹底的にマスメディアが報道して明るみに出していくしかない。
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芸能 2025年07月17日 10時28分
選挙報道でトラブル続きのTBS、「選挙の日2025」は大丈夫?の声
TBSが参議院議員選挙の報道について、大きなトラブルを巻き起こしている。同局は、7月12日に放送した報道番組「報道特集」にて、外国人政策が選挙の争点として急浮上していると特集。この特集において、キャスターの山本恵里伽アナウンサーの発言や報道内容について、参政党は「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く」と抗議や訂正を求める申し入れ書を公開することになった。X(旧Twitter)を中心とするSNSではTBSや山本アナの発言を問題視するコメントも多く投稿され、大炎上を起こす事態となっている。どういうことなのか? 他局のテレビ局スタッフが内情を明かしてくれた。「外国人政策は、有権者の間でも賛否が分かれる内容です。しかも、選挙期間中に特定の政党に否定的とも取れる取材を行ったのも問題。これまでも『報道特集』は、賛否両論を巻き起こす内容を放送することでおなじみだが、今回はうかつだったと言わざるを得ない」また、TBSはフリーアナウンサーの小川彩佳がメインキャスターを務める報道番組「news23」で、石破茂首相と「バトル」を繰り広げている。同番組は、7月1日の放送で参院選公示を前に党首討論を実施。この中で、石破首相がコメの適正価格について議論すると小川が「なるべく、簡潔にお答えいただけたらありがたいんですけども」と指摘し、首相が「そんな簡単な話じゃないですよ」と不機嫌そうな表情で言い返す騒動があった。何かと党首といざこざを起こしている印象のTBSだが、局内ではとある番組が無事終わるのか心配する声も出ているとか。それが、7月20日の投開票日に放送する選挙特番「選挙の日2025」だ。番組には、総合司会に井上貴博アナ、キャスターに出水麻衣アナ、特別司会で石井亮次が出演。さらにスペシャルキャスターとして、4回目のTBS選挙特番担当のお笑いコンビ・爆笑問題の太田光が出演する予定だ。今回は「報道特集」の一件もあり、無事に放送が終わるのか心配する声があるようだ。「参政党は、TBSに生放送で意見できるチャンスだ。太田さんがどこまで今回の騒動に切り込むか不明ですが、参政党は良いPRになるし攻め立てるでしょう。井上アナの手腕が問われそうで、他局の選挙番組より大荒れが予想されている。下手すれば、TBSは視聴者に恥をさらすことになり、制作現場はピリピリしているという話です」(民放関係者)果たして、TBSが放送する『選挙の日2025』はどんな番組になるのか。ぜひ大激論を繰り広げて番組を面白くして欲しいところだ。
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社会 2025年07月14日 13時45分
山本恵里伽アナウンサー「日本人ファーストという言葉が独り歩きしている」 参政党が番組内容に抗議
7月12日、TBS「報道特集」は、「争点に急浮上“外国人政策”に不安の声」と題した特集を放送。各党の外国人政策を紹介した上で、一部政党の排外主義的な傾向についても取り上げた。この内容に対して参政党は抗議し、SNS上でも議論が巻き起こっている。番組の中で、山本恵里伽アナウンサーが「これまではそこまで注目されていなかった強硬な主張が急に支持を得るとか、社会が決して受け入れてはこなかった排外的な差別的な言葉がSNSで拡散していく」とコメント。また、山本アナは、大阪公立大の明戸隆浩准教授に取材し、「日本人ファーストという言葉が独り歩きしているという印象はあるんですけど、ヘイトスピーチとは違うのか」と質問した。明戸氏は「それだけ取り上げると『日本人を大事にします』。『それって排外主義なの?ヘイトスピーチなの?』と言えてしまう。一番ヘイトスピーチで重要なところは、差別の扇動なんです。差別用語を一切使わず、差別をあおる。つまり、自分は直接『出てけ』と言ってませんよ、と言い訳ができてしまうんですけど、実際にやっていることは『日本人ファースト』がその支持層に対して、排外主義、ヘイトスピーチをあおる、という効果。これは当然、言っている側も分かってないわけがない」と回答している。これに対して、「日本人ファースト」を掲げる参政党は13日、TBSに申し入れたことを党の公式HP上で発表した。「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容が放送されたことを受け、番組の構成・表現・登場人物の選定等が放送倫理に反するものである」として、申入書を提出。また、BPO(放送倫理・番組向上機構)にも党代表の意見を提出済みだとしている。ネット上では、「今後も圧力や妨害に負けず、視聴者に正確な情報を届けて欲しい」といった支持する声が上がった一方で、「偏向報道は本当にやめていただきたいです」「現状に不満を持つ国民が多い」といった番組に批判的な意見も数多く見られた。X(旧Twitter)では、「山本恵里伽アナ」がニュースのトレンドに入るなど、この話題はいまだに注目を集め続けている。外国人政策はこの参院選の大きなテーマになるだろう。
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社会 2022年09月03日 17時00分
『報道特集』降板報道の金平茂紀氏、過去には安倍元首相や福島関連で物議呼ぶ発言も
元TBS記者でジャーナリストの金平茂紀氏が、9月いっぱいでキャスターを務める『報道特集』(TBS系)を降板すると伝えられている。金平氏は『筑紫哲也NEWS23』(同)の「編集長」を務めていたため、2008年に亡くなった筑紫哲也さんの遺伝子を受け継ぐ人物と言われている。そのため、左派的なスタンスが時として物議を醸すこともあった。 一部報道によれば、局内の一部でも金平氏の存在は煙たがられていたと伝えられている。どちらかと言えば、リベラルで知られるTBS内にあっても金平氏の存在は浮いてしまったのだろうか。 >>「何が問題かわからない」で炎上の福田達夫氏、総理辞任時の父の失言も話題に<< 金平氏は常に時の権力を批判してきた。特に長きに渡って首相を務めた安倍晋三氏への批判は容赦なかった。2019年に安倍氏に「桜を見る会」を巡る問題が起こると、「安倍首相は道徳を小学生からやり直されては」と皮肉った。これは文部科学省の学習指導要綱に「嘘を付いたり誤魔化しをしない」「過ちは素直に改める」と記されており、安倍氏がそれが出来ていないと指摘した形だ。また、2020年に安倍氏が持病の再発を理由に退陣を表明すると、「病気という本人の都合で政権が終わる」とこちらも舌鋒鋭く批判し、「病気を出すのはどうか」と疑問の声が上がった。 さらに、『報道特集』では2011年の東日本大震災の原発爆発事故を受けての放射能被害も継続的に取材。甲状腺がん発症率との関係も取り上げ、そのスタンスは物議を醸した。金平氏も「11年前の東電福島第一原発事故による放射線被曝。福島県で暮らしていた子どもたちがその後、甲状腺がんで苦しんでいる」と断定的な発言を行い、批判を集めてしまった。 金平氏は番組の外でも、シンポジウムなどに出席して発言を行っている。2019年には、政治学者の三浦瑠麗氏を「テレビがよく使うらしいのですけども、政治学者のくせに、全然事実に基づいていない」といった名指しの批判を行ったこともある。 金平氏は、ロシアのウクライナ侵攻後に現地取材を敢行するなど、踏み込んだ報道姿勢を評価する声がある。しかし、言葉が過ぎる面があったのも否めなさそうだ。
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