芸能ニュース 2020年09月11日 12時10分
漫画の“ネタバレ”に初の法的処置?『キン肉マン』作者の宣言にネット騒然 感想との線引きに疑問も
人気漫画『キン肉マン』の作者のゆでたまごの嶋田隆司氏と編集部がネタバレについて厳しい対応を行うことを明かし、ネット上を騒然とさせている。 >>人気漫画家、娘の連絡先を無断で教え物議に 大炎上を逃れたのは巧みな“スルースキル”?<< 現在、Webコミック『週プレNEWS』上で連載が続いている人気漫画『キン肉マン』だが、嶋田氏は今月1日、ツイッターを通じ、SNS上での漫画ネタバレに苦言。「私は悲しくなりました。これ以上続けるなら集英社さんと共にそれなりの罰則をかんがえます。週プレでの紙の本をたのしみにしているんです。どうかスクショはやめてください」と苦言を呈していた。 しかし、その後もネタバレは収まらなかったのか、10日になり『週プレNEWS』上に「SNSやブログ等、ネット上における『キン肉マン』画像利用についてのお願い」という文書がアップされ、その中で嶋田氏は改めてSNS上で文章や漫画のスクリーンショットでのネタバレに苦言を呈し、「皆さんがお互いに思いやりを持って、楽しんでくれることを願います」と呼びかけ。一方、同ページに記された『週プレNEWS』編集部の文書には「たとえ軽い気持ちであったとしても、漫画のスクリーンショットをSNSやブログに著作権者の許諾無く投稿(アップロード)する行為は、法で定める一部の例外(※)をのぞき、著作権の侵害にあたり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償請求の対象となります」と注意喚起が記されていたほか、「悪質な著作権侵害、ネタバレ行為(文章によるものを含みます)に対しては、発信者情報開示請求をはじめ、刑事告訴、損害賠償請求などの法的手段を講じることもありますので、ご注意ください」と悪質な場合、法的措置を取る場合もあることが宣言されていた。 この発表に、「見たくもないネタバレ見てしまった時はがっかりするからこの対応はもっと広がってほしい」「誰もが見れる環境だからこそネタバレしないで見て欲しい」といった賛同も集まっていたが、一方では「どこからどこまでがネタバレなの?」「感想すらネタバレって言われて訴えられてら怖い」「感想も自由に言えなくなると、それはそれで読者離れになりそう」といった困惑の声が集まっている。 「悪質なネタバレを続けるユーザーに対する厳しい措置には称賛が集まっていますが、一方ではこの対応が広まると、ほかの漫画やドラマ、映画に対する感想も『ネタバレ』とされてしまうのではとの不安も広がっています。“ネタバレ”の定義はあくまで曖昧で、作中に出てきた人物や起こった出来事について詳細を語らなかったとしても、ネタバレと言えばネタバレと受け取られてしまうことも。編集部に対し、定義づけを求める声もありました」(芸能ライター) この宣言に、ほかの漫画作品も追従するのだろうか――。記事内の引用について嶋田隆司公式ツイッターより https://twitter.com/yude_shimada『週プレNEWS』公式サイトより https://wpb.shueisha.co.jp/