スポーツ 2021年02月16日 15時30分
ロッテ・益田、球界屈指の“シンカー”の秘密を明かす 指先は全く使わない? 独自のテクニックにファン驚愕
15日放送の『球辞苑』(NHKBS1)に、ロッテのプロ10年目・31歳の益田直也がVTR出演。自身の得意球である球種・シンカーの秘密を明かした。 今回番組で取り上げられたテーマであるシンカーを、昨季12球団投手の中で一番投げている益田(投球割合33.1%)。VTRでシンカーを投げる際の握り方や意識について語った。 >>ロッテ・澤村、MLBで通用するのは1年だけ? Rソックス入り決定報道、平野・牧田らの二の舞を避けるポイントは<< 益田はシンカーを「生命線」だといい、「なかったら抑えられない。それぐらい自分の中で、一番大事な球種」と強調した。試合では遅い球速で変化量が大きいものと、速くて変化量が小さいものの2種類を使い分けているという。 そのシンカーの握りについて、益田は右手人差し指と中指の間を大きく空ける握り方を披露。ただ、「(ポイントは)なるべく人差し指に抑えがかかるように(という点)。残りの指は添えてるだけ」と大事なのは人差し指1本だけなのだという。 益田は続けて、「スライダーとかカーブとかは指先(が変化を左右する球種)なんですけど、(シンカーは)指先ではない。イメージは(人差し指の)第一関節に指先がある感じ」、「(人差し指の握りの深さで)舵をとっている。(握りを)深くするほどスピードが落ちて、浅くするほどスピードが上がる」とコメント。人差し指の側面をどうボールにかけるかで変化量を調整していると明かした。 また、益田は「一番大事なことは、ストレートと同じフォームで投げなきゃいけない(こと)」とも発言。打者の思惑を外すため、ストレートと同じ腕の振りで投げることもシンカーを活かす大切なポイントであるという。 ロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムは球場近くの海から強い風が吹くため、「(シンカーは)ドームでももちろん落ちるんですけど、風が強いともっと曲がってくれる」と地の利もあると口に。「コントロールさえできれば、なかなか打つのは難しいかなとは思います」と自信をのぞかせていた。 今回の放送を受け、ネット上には「人差し指だけで緩急をつけてるのは知らなかった」、「指先じゃなくて指の側面で制御してるのは興味深い」、「第一関節に指先って考え方は無かった、自分も部活で真似してやってみよう」、「益田はツーシームも持ってるから、それも含めて投げ分けられたら相当厄介だろうな」といった反応が多数寄せられている。 プロ入りした2012年から昨季まで「526登板・26勝35敗145ホールド119セーブ・防御率2.91」といった成績を残し、2013年には最多セーブ(33セーブ)も獲得している益田。その活躍を支えているシンカーの秘密に驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人