その他 2023年07月11日 21時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ガイアフロー編
国産ウイスキーを語る上で外国産の材料を使って国産ウイスキーを名乗ってるのって微妙だよね?って話しが出る事もあります。「要は日本のウイスキーってスコッチのジェネリックなんじゃね?」とか言う厳しい意見が出る事があります。極論なので議論の価値もないのですが、感覚的には解らなくも無いなと。そんな中で、原材料を国産で!と言う話しが出るのは当たり前、ほんとにやっちゃうのは、ど変態wはい、やっちゃいましたw 純国産大麦100%使用です。素晴らしいです。さて、静岡蒸留所の初留用ポットスティルは《W》と《K》があります。《W》はフォーサイス製の特注品で、何と薪を使って高温(850°)で蒸留します。今回の商品と対をなす形で純外国産大麦100%のモルトでWを使用した物もリリースされております。残念ながら、こちらは手に入りませんでした。。。一方、《K》は、今は無き日本の、あの蒸留所《軽井沢》のポットスティルでございます。2012年に完全閉鎖されて多くのウイスキーラヴァーを悲しみのどん底に落としてしまった軽井沢です。当時キリンの担当者にすげぇ文句言った記憶がありますwその後、2015年に軽井沢蒸留所の蒸留設備一式が長野県北佐久郡御代田町から競売にかけられ、ガイアフローのグループ会社であるガイアフローディスティリング株式会社が505万で落札致しました。この件はお酒業界の中でも大変話題になり、また期待されておりました。そしてガイアフローはこの期待に十分なほど答えてくれました。そしてこれからも期待に応え続けてくれる事でしょう。素敵な物語を持つ蒸留所はやはり魅力があります。実際に飲んだ感じとしては、えぐみが物凄く少ないと感じました。あきらかに違いが判ります。これが純国産大麦の力なのでしょう。品種が解ればなお良いのですが。。。こちらは、国内分として2500本限定ですので、中々入手は難しいかもですが、出来れば飲んで欲しい一品です。その価値はあります。他の蒸留所でもこのような動きが始まっているのも聞こえてきています。来年は国産ウイスキー生誕100周年です。その歴史の中で、ひとつの節目として、更に新しい展開が生まれているのは、非常に喜ばしい事だと思います。皆で応援していきましょう!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT