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東日本大震災の余震は終わってない! “奈落からの大爆弾”が咆哮する日

 東日本大震災の余震が侮れないという。マグニチュード9だった東日本大震災の本震。日本では、観測史上最大のマグニチュードだった。
 マグニチュードが9クラスともなると、余震が100年続いてもおかしくないと言われている。そんな可能性のある余震だが、東日本大震災の場合、これまでに発生している余震の回数が規模の割に少なすぎるという。つまり、東日本大震災クラスか、近いレベルの余震が近いうちに発生するのではないかと研究者の間では警戒されているのだ。

 1月17日で、阪神淡路大震災から22年が経った。すでに専門家の間では「地震の活動期に入った」とされるように、昨年も熊本県や鳥取県で直下型の大地震が相次ぎ、1月11日にも熊本県で2カ月ぶりに震度4の地震が発生するなど予断を許さない状況だ。
 「昨年、政府の地震調査委員会が公表した“日本の各地域が30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率”を見ると、例えば、神奈川県の横浜市は78%。ところが、現段階で横浜市内には活断層は一つもないことになっているのです」(サイエンスライター)

 これはどういうことなのか。地震学者で武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏が言う。
 「三浦半島の先端には活断層がいくつも発見されている。とすると、横浜に活断層が存在しないとはおいそれとは信じられません。存在しないとは、つまり、堆積物が多くて分からないということだと思います」

 現在の横浜市中心部を震源とした直下型地震が、江戸時代の1812年に発生し、死者も出ていたことが古文書調査などから明らかとなっている。
 「首都圏を襲う地震といえば、関東大震災など海底を震源としたプレート境界型地震の印象が強い。しかし、内陸の活断層による地震も起こっていたということ。横浜市内に限らず、関東はローム層で覆われているため、発見されていないだけで活断層が存在する可能性は高いのです」(前出・サイエンスライター)

 実際、5年前には東京都心部に断層があることを、地質調査専門家らのグループが地層データから明らかにしている。
 「昨年の4月14日、熊本地震が起きる直前に東京都23区直下を震源としたM3.6の地震が発生し、6月30日にも同じく23区の地下30キロを震源としたM3.4が発生している。東京湾の下に潜り込んだフィリピン海プレートが常に関東直下の未知の活断層を刺激し続けており、いつ目を覚ますか分からないのです」(前出・島村氏)

 三浦半島の先端には、武山断層という活断層がある。東日本大震災に伴い、この三浦半島断層群の地震発生確率が高くなった可能性が指摘されており、現在公表されている武山断層の30年以内の地震発生確率は6〜11%。これはかなり高い数値と言えるが、関東直下に同じような状況の活断層が走っていることを忘れてはならない。

 2017年、奈落からの大爆弾が咆哮する可能性は大だ。余震は100年続くと言われている東日本大震災の恐怖。そいつは、いつ目を覚ますか分からない。Xデーに備えよ。

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