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密約があった! 北朝鮮が拉致再調査で手にする東京五輪“川砂”利権(1)

 この秋、安倍晋三首相が北朝鮮を電撃訪問し、複数の拉致被害者を連れ帰り政権の支持基盤を盤石にすると伝えられている。集団的自衛権の閣議決定で国民の信頼が揺らぐ中での、一発逆転の一手。しかしその裏で、東京五輪に絡む意外な物が、北朝鮮との取引に使われるという。

 今年5月26日から3日間にわたり、スウェーデンのストックホルムで開催された日朝局長級協議で、北朝鮮国内の拉致被害者を含む全ての日本人を調査する約束が取り交わされた。
 日本政府が北朝鮮による拉致被害者として認定しているのは17人。うち5人については'02年と'05年の小泉純一郎元首相の訪朝で帰国が実現したため、残るは12人だ。それに加え今回は、拉致の疑いが強い特定失踪者860人と、第二次世界大戦で死亡した日本人の遺骨や北朝鮮に渡った日本人妻の消息についても調査される。
 「これにより日本側は、生存者の確認や実際の帰国が実現した段階で、人的往来や送金、船舶の入港規制など制裁の一部を解除する予定ですが、この取引の中で拉致被害者が帰国した暁に、北朝鮮の“川砂”を買い取ることも盛り込まれたという情報があるのです」(政治部記者)

 川砂と聞いてもピンと来ない向きも多いに違いない。一体どういうことか。
 北朝鮮の諜報活動と陸軍中野学校のつながりなどに詳しい、ノンフィクション作家の斎藤充功氏が言う。
 「東京五輪に向けての建設ラッシュに必要なのが川砂です。川砂はコンクリートの骨材として、戦後復興から高度経済成長期にかけての建設ラッシュを支え続けた。しかし、'70年の大阪万博をピークに、乱掘による河川環境の悪化と資源管理から、十分に取れなくなってしまった。また、海砂や海砂を使ったコンクリートは劣化しやすいため避けたい。そこで足りない川砂をどう確保するか。対立を深める中国や韓国からは輸入できない。その点、北朝鮮には川砂が無尽蔵にあると聞いています。これを買い取った上で、電撃訪朝、さらに横田めぐみさんを連れ帰れば支持率は急上昇する。“川砂外交”のおかげで、安倍政権は東京五輪まで持つ長期政権になることは間違いありません」

 さる土建業者も川砂の必要性を語る。
 「確かに、海砂は塩分をきちんと除去しないと、鉄筋がサビる原因になる。それで川砂が使われるわけですが、実は東日本大震災の復旧工事で生コンに使う川砂が不足しているのです。これから東京五輪の建設ラッシュで生コンが必要になるため、川砂の安定的供給は急務です」

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