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THE MANZAIの盲点

 14日の総選挙の日、『日清食品 THE MANZAI 2014〜年間最強漫才師決定トーナメント!〜決勝大会』(フジテレビ系)が開催される。春に“R-1ぐらんぷり”でピン芸人を、秋に“キングオブコント”でコント日本一を決定するコンテストがある流れで、1年を締めくくるのが漫才だ。

 そもそも“THE MANZAI”の前身は、00年〜10年にわたって実施された、テレビ朝日系の“M-1グランプリ”。NON STYLEが優勝した08年は、8回目にして関西で平均視聴率35.0%をマーク。優勝が決まった直後の瞬間最高視聴率は、まさかの43.1%という驚異的な数字を叩きだす、文字通りのモンスターコンテンツだった。

 “M-1”が社会現象になった所以は、旗振り役で、大会実行委員長を務めた島田紳助に、ダウンタウン・松本人志が審査員席に座る点だった。有資格者であるキャリア10年以下の若手が、神というべき存在のふたりの目の前で漫才をし、さらに、全国に生放送で届けられる。これは、優勝賞金1,000万円より重みがあった。

 ところが、視聴率の低迷と時期を重ねるようにして、紳助が芸能界を引退。10年、“M-1”はちょうど10年という使命をもって、幕を下ろした。

 そして誕生したのが、80年代の漫才ブームの火付け役だったフジの“THE MANZAI”。出囃子も、大会名も、上手(かみて)と下手(しもて)から登場する方法も、すべて30年前と同じ。ここに、当時、B&Bや紳助・竜助らと一緒にブームを起こした立役者、ツービートのビートたけしを最高顧問にして、その次代のナインティナインを司会にすることで、なんとか形状化した。

 紳助と松本の“M-1”。たけしとナイナイの“THE MANZAI”。参加資格と優勝賞金をもうけたのが前者なら、後者は、スポンサーである日清食品の商品を1年間無償提供、フジで冠レギュラー番組ゲットというのが利点だ。

 もっとも興味深いのは、来年2015年夏、“M-1”が5年ぶりに復活することだ。つまり、夏と冬に「日本一」と呼ばれる漫才師が2組も誕生する。テレ朝とフジ。勝者以上に、両局のガチ対決と、醸しだされる物議の行方のほうが、気になる。(伊藤由華)

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