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弥生賞(JpnII、中山芝2000メートル、15日) ロジユニヴァース無傷のV4で皐月賞に王手

 皐月賞TR「第46回弥生賞」(JpnII、芝2000メートル)は、8日の中山メーンで行われ、大本命(単勝130円)のロジユニヴァースが優勝。無敵の4連勝で皐月賞に王手をかけた。勝ちタイムは2分3秒5(稍重)。

 スタート直後の場内にどよめきの歓声が上がった。何とロジユニヴァースが意表を突いて逃げに出たのだ。ところが、奇抜に見えた作戦(?)も、最終追い切り終了時に綿密な打ち合わせを行っていた横山典騎手、萩原調教師にとっては「想定内だった」というから心憎い。
 さらに、感心してしまうのが、4連勝の決まり手がすべて違うこと。この日、一人旅を決めたことにより、逃げ、先行(ラジオNIKKEI杯2歳S)、差し(新馬、札幌2歳S)とあらゆるスタイルで結果を出した。まさに変幻自在だ。

 それにしても、直線のパフォーマンスは、史上2頭目の無敗の3冠馬に輝いたディープインパクトをほうふつさせるものがあった。最後は流す余裕を見せながら、2馬身2分の1差と決定的な着差をつけてのフィニッシュだ。「負荷のかからない競馬ができたのは何より。本番が待ち遠しくてわくわくしている」と横山典騎手。心の中では、すでに人差し指を天高く突き刺していたに違いない。

 一方、ひと際印象的だったのは、久米田正明オーナーのこの感想。「トキノミノルの10連勝を超えたいですね」。リーチザクラウンにセイウンワンダー…。これまでのレースでライバルたちとの勝負付けは済んだ。往年の名馬超えも、もはや夢ではなくなった。

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