みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。
天皇賞・秋やジャパンCに大きな影響力を持つオールカマー。昨年はマツリダゴッホが後続に2馬身差の圧勝。これでこのオールカマーは2年続けてV。今年3年連続制覇がかかります。
考えてみれば、一昨年の有馬記念で女傑ダイワスカーレットを破って優勝した大変な馬。ところが昨年の有馬記念は、ダイワスカーレットの12着。さらに今年に入ってからも大阪杯が7着。そして前走の札幌記念が9着と長期不振のどん底に陥っています。今回のオールカマーも人気を集めそうですが、精神的にプッツンしていると、世代交代の波が一気に押し寄せてくるはずです。
私の予想はトーセンキャプテン。札幌記念は3カ月半ぶりの実戦。かつ出遅れがあったものの、後方から直線インサイドを鋭く伸びて5着に善戦。1着ヤマニンキングリーと0秒2差。昨秋は毎日王冠→天皇賞・秋→ジャパンCの王道を歩んだ馬。注目です。
さて、菊花賞TRの「神戸新聞杯」。7年続けてダービー直行組が優勝していますが、今年のダービーは不良馬場。しかるにその結果を額面通り受け取れません。
そして、今回の神戸新聞杯で、私が最も重要視したのが、流れ、展開です。リーチザクラウン以外の有力馬のほとんどが差し、追い込みタイプ。当然リーチの武豊騎手もそのことは頭に入れているはず。そうなるとリーチの前で何かが逃げると楽にペースを刻んで行けそうです。それができるのがトモロポケット。
8月からミッチリの過密スケジュールですが、馬自身は逆に急成長。2走前の札幌で2着。前半3F34秒6の緩みないペースで飛ばしながら、しぶとく粘り込んで芝2000メートル2分0秒8。これは翌日の札幌記念3着だったサクラオリオンと同タイムです。
そして前走が圧巻。いったん2番手に控えて、4角で前に並びかけると、気合を入れただけで、後続を一気に突き放し独走。ラスト2Fが11秒5、11秒9。ゴール前は流していたことを考えると、もっと時計が短縮できたはず。今回は思い切った奇策で離して逃げても、後続は叩きにこないと判断。何かが起きそうな1番枠。わくわくします。