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「メルセデス・ベンツ」 売れ行き不調と安価モデルで崩壊の危機!

 ドイツ自動車大手ダイムラーのブランド『メルセデス・ベンツ』は、昨年の世界新車販売が前年比で二桁増と絶好調。ところが日本では、その人気に陰りが出ているという。
 「ベンツと言えば昔は富裕層が乗るイメージが強く、サラリーマンには手が届かない存在でした。しかし、近年では200万円台のAクラス、安価なB・Cクラスも投入され、流通量が増加して値崩れが起きています。流通しすぎて価値が下がり、中古車であれば100万円前後で買えるものもあります」(中古車ディーラー)

 車種によっては、新車でも200万〜300万円で販売され、正規ディーラーであるヤナセの認定中古車でさえ、BクラスやCクラスの走行距離が10kmに満たない“ほぼ新車”の状態でも100万円近く値下げして販売している。
 「憧れのベンツが国産車よりも安く買えた」「今では大衆車に成り下がってしまった」などの声がベンツユーザーから聞こえてくるが、一体、どれほど失速しているのだろうか。
 「グローバル市場で見ても、今年上半期(1月〜6月)におけるメルセデス・ベンツの国別販売台数が初めて韓国に追い抜かれました。韓国の人口は日本の約4割ですから、日本での販売力がいかに落ちているか分かりますね」(自動車専門家)

 高級車の中でも高値で販売されていたイメージが強いベンツだけに、値崩れ感はイメージダウンでしかない。なぜベンツは安価なモデルに注力したのか。
 「SクラスやGクラスの売れ行きが下がり、販売台数を増やすために安いモデルの販売にシフトした結果です。そのため、利益率も大幅に下がってしまいました」(同)

 日本では、特に若者の車離れやカーシェアリングの普及が目覚ましく、将来的に販売台数の増加は期待できないだろう。マクドナルドのように一度安売りしてしまうと“安価”なイメージを払拭するのは難しい。
 果たして「腐ってもベンツ」が通用するのは、いまだバブル時代の華やかさを懐かしむ中年のオッサンだけかもしれない。

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