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函館2歳S追い切り速報 フィフスペトルが絶好

 夏の函館競馬のフィナーレを飾る「第40回函館2歳S」(JpnIII 芝1200m 10日)の最終追い切りが7日、当地で行われ、期待の新種牡馬キングカメハメハ産駒のフィフスペトルが軽快なフットワークを披露した。デビュー戦は好発から2番手に控え、余力をもって抜け出すセンスの良さ。ここも大人びた競馬でライバルたちをねじ伏せる。

 新星・三浦皇成騎手が重賞初制覇を夢見るフィフスペトル。新馬勝ちの時計は平凡で、函館の芝1200mの新馬戦では最も遅かった。しかし、タイムだけでは計れない秘めた素質を三浦は感じ取っている。
 「前走は2番手からしぶとく我慢してくれたけど、本来は切れ味で勝負するタイプ。強い馬がいて、流れが速くなるのはかえっていいと思うんです。能力は十分通用すると思います」と言い切った。
 中間の調整にもつきっきりで騎乗。1週前には芝コースに入れて5F68秒7。ラスト1Fは11秒6と評価通りの切れ味を見せつけた。「1度使って気合が乗ってきているし、追えばすぐ反応してくれる雰囲気がある。万全の仕上がりじゃないでしょうか」とうなずいた。
 フィフスペトルの父は新種牡馬キングカメハメハ。産駒として新馬初勝利を挙げた。史上初めてNHKマイルCとダービーを連覇したスピードと底力。それが確実にフィフスペトルにも受け継がれている。
 新しい血と新しい力。このふたつがかみ合えば、大仕事を成し遂げても不思議ない。

 【最終追いVTR】Wコースで三浦騎手を背に併せ馬で追われた。3歳未勝利馬を2馬身前方に見ながら、道中は折り合いに専念。4角手前からピッチを上げていき、勢い十分で直線へ。ゴール前では鞍上の仕掛けに鋭く反応、半馬身先着でフィニッシュした。5F70秒0と全体の時計は平凡だが、動きは力強く、ラスト1F12秒8(強め)と伸びも上々。デキは申し分ない。

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