不況の昨今、就職先もままならない高校生にとって、キャバクラがそれだけ社会的に認知された職業になったのかといえば、もちろんそんなはずはない。いつでも自分をキレイに着飾ることができ、男性のお酒の相手をするだけで、ほかのバイトではとても及ばないような時給がもらえる、楽して稼げる仕事の典型としてとらえられているためだが、現実はそんなに甘いものではない。
地域やお店によって、システムや制限には大きな違いがあるものの、たいていのキャバクラでは、女のコになんらかのノルマが課されている。出勤日数や指名数に応じて時給が上がったりボーナスが出るような、報酬型のノルマはわかりやすいところだが、厳しいのはペナルティのある罰則型のノルマだ。女のコに課される罰則は、時給ダウンや罰金など、直接収入に影響するものがほとんどで、あまりにもペナルティを重ねてしまうと、場合によっては手取り収入を上回ってしまうことがあるほどにシビアなものなのだ。もちろん、遅刻や無断欠勤など、直接的にお店のシフトにダメージを与えてしまうような違反行為の場合、罰金が発生するのも仕方がない。ところが中には、規定の指名本数をクリアできないと罰金が発生するという厳しいお店もあり、そういったノルマを背負っている女のコたちは、必然的に営業メールに余念がなくなる。
特にお店の寮に入っているコなどは、寮費とノルマ罰金を引かれると、手取りがまったくない日があるのもザラなのだ。
歩合報酬の営業マンでも、最低給与くらいは保障されていることを考えれば、キャバクラ嬢が抱えているノルマという現実が、どれだけ厳しいものかがわかるというもの。世の中をナメきった女子高生たちには、正座をした上で現役キャバ嬢から小一時間説教を受け、大いに反省をしてもらいたいところだ。ユーザーである我々にしても、よほどお気に入りのコからでなければ、「営業メールがウザい」と感じることがある方は多いかと思うが、キャバクラを愛する者として、温かい目で彼女たちの切実な行為に応えてあげるよう、心がけていたいものだ。
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