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安田記念 ウオッカ 1年ぶりのVで春のマイル王に君臨

 女王の完全復活だ!!
 「第58回安田記念」(GI 東京芝1600m 8日)は2番人気に支持されたウオッカが好位から鋭く伸びて3馬身2分の1差の圧勝を飾った。勝ち時計は1分32秒7(良)。2着に5番人気の香港馬アルマダ、3着にも9番人気のエイシンドーバーが入り、3連単14万5690円の波乱。1番人気に推されたスーパーホーネットは8着に終わった。

 昨年のダービー以来、勝ち星から遠ざかっていたウオッカが、世代の頂点を極めた思い出の地・東京で劇的な復活を遂げた。
 「追ってからの反応がすごくて気持ち良かった。さすがダービー馬ですね」主戦・武豊騎手がスズカフェニックスに騎乗するため、急きょ代役が回ってきた岩田騎手は笑顔で振り返った。
 いつもは後方に控えるウオッカだが、この日は果敢に先行し、3、4番手のインでにらみをきかせた。そして、4角で逃げるコンゴウリキシオーを射程にとらえると、坂上では早くも先頭へ。あとは後続を引き離す一方だった。
 「昨日からの馬場状態、馬の気持ち、枠順を考えて、前々でのレースをしようと思っていた」と岩田。男馬相手に3馬身半もの差をつける圧勝劇に、「良馬場での切れ味はさすがやなって感じでした。最後までしっかり追ったから、後ろの足音も聞こえなかった。頭が下がる思いです」と興奮冷めやらぬ様子でほおを紅潮させた。
 一方、角居師は「今日はウオッカの本来の姿が見せられた」とホッと胸をなでおろした。ヴィクトリアマイルはデビュー以来、最低体重の478kgで臨み、まさかの2着。その後は安田記念と宝塚記念、2つの選択肢があったが、「前走のダメージはなかったし、食いも良かったから、コース、距離ともに向くここを選んだ」。当日の馬体重はプラス8kg。前走時、寂しく見えた体はすっかり戻っていた。
 「中間は緩まない程度に調整した。ダービーのときのように体調が良かった」昨秋とは異なり、状態面や適性など馬本位でローテーションを組んだのが実を結んだ勝利だった。
 今後については「まったくの未定です」と話したが、そこは国際派で知られる師のこと。海外挑戦も選択肢のひとつとして、視野に入れていることだろう。昨秋、軽い脚部不安で断念した凱旋門賞に挑戦するのか、はたまた欧米のマイル路線に殴り込みをかけるのか。輝きを取り戻した女王の動向から目が離せない。

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