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死ぬ祭り

 触れられると死ぬ、というとんでもない祭が今年も8月にやってくる。

 これは、岡山県久米郡の二上山頂にある高野山真言宗の古刹・両山寺に古くから伝わる伝統行事【護法祭】(ごほうさい)。
 護法実(ごほうざね。通称・ゴーサマ)と呼ばれる護国豊穣の神の使いは、祭一週間前から酒を断つなど身を清める。祭当日は、警護の子供たちと一緒にゴーサマがトランス状態で飛び跳ねまくる。カラスの化身の護法善身なる神様が乗り移って、ふざけている人を積極的に掴まえにかかるのだそう。このゴーサマに触れられると、改心しない場合は3年以内に死ぬ、などという伝承がある。そんなこわーい死の伝説がある祭なのだ。

 (大丈夫か…)という気持ちにもなろうというもの。

 天下の奇祭を行政担当者は、
 「大丈夫ですよ、やはり面白がって触ろうとしたりする若い方などもいますが、護法実の足をひっかけたりいたずらをしなければ…」
 と言う。でもこっちに来られたら、緊張で身構えてしまいそうである。

 改めて同祭は人気のある祭で、観光客もけっこう多いらしい。いったい、観光客は大丈夫なのだろうか、と不安になるが…。

 「観光客の方も触られる人はいますねえ」(同)
 まったく不安は尽きず。最後に聞いてみた。
 −−それって、伝説ですよね。死んだりしないんですよね…

 「亡くなった方は、おります…」
 と同氏。「うへー、マジすかー」と思ったのであった。その際は、ちゃんとお払いしたいものだ。
 久米郡では各地の寺に、この伝説が息づいているのだという。

 このテの祭はまだある。例えば、街を練り歩く祭の隊列を見ると死ぬ、などというとんでもない祭もあり、詳細を確認中である。
 興味のある方は、お出掛けあれ。

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