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札幌記念 サクラメガワンダーが反撃ののろし

 サマー2000シリーズの最終戦「第43回札幌記念」(JpnII 札幌芝2000m 9月2日)の追い切りが30日、札幌競馬場で行われ、函館記念3着のリベンジに燃えるサクラメガワンダーが絶好の動きを披露。3つ目の重賞Vに万全の仕上がりをアピールした。勝てば条件付き(エリモハリアー、サンバレンティン、サンレイジャスパーが3着以下)で逆転チャンプの可能性があるだけに、陣営のモチベーションも高い。
 函館記念では0秒2差3着とあと一歩及ばなかったサクラメガワンダー。
 古川厩務員は「当日の朝に雨。馬場が悪くて、道中はのめっていた」と道悪を敗因にあげる。「それでも終いは伸びてきたからね。函館に比べると札幌は芝の状態がいいし、時計も速い。うちの馬には合っていると思うんだ」ラスト3F35秒1をマーク、勝ったエリモハリアーの上がりを0秒1上回った切れ味で逆転を狙う。

 馬インフルエンザで競馬が中止になった後はいったん、函館に戻り、26日に再び札幌競馬場に入厩した。「輸送すると、テンションが上がるので、早めにきた。短期間で1往復したけど、影響はないよ。体温も上がっていないし、前と同じ馬房だから馬は落ち着いている。体も増えているくらい。ぜい肉がつくタイプじゃないから、直前にやれば仕上がる」と古川さん。仕上げに狂いがないことを強調した。
 ややムラ駆けのきらいはあるが、ラジオたんぱ杯2歳S、鳴尾記念と重賞2勝の実績は、ローカルのメンバーでは上位の評価ができる。「期待馬がようやく良くなってきたね。今なら輸送は大丈夫じゃないかな。秋は天皇賞へ行くか、マイルCSへ行くか、この一戦を見て決めようと思っている。力を出し切ってくれれば、いい競馬になる」と友道師もきっぱりだ。

 【最終追いVTR】札幌ダートコースで藤岡佑騎手を背に追われ、6F81秒4、上がり3F38秒6→12秒3(直追う)をマーク。併せ馬で遅れたが、これは2秒以上追走してのもの。追われてからの反応、伸びとも良く、心配はない。金曜日に輸送したばかりだが、馬体減りもなく、馬は落ち着いている。

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