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「渋井哲也の気ままに朝帰り」キャバクラで遊ぶとき、自分のことをどこまで話すことがいいのでしょうか。

 キャバクラで遊ぶとき、自分のことをどこまで話すことがいいのでしょうか。

 最近、私は某AV監督とよくキャバクラに行きます。

 そこで気がついたことがあります。

 最初から職業を明かしてしまうと、職業が珍しければ珍しいほど、キャバ嬢は、「目の前の客」ではなく、「その職業の人」として話をしてしまうのです。

 気がついてから観察してみると、嬢は、某監督とAVについてばかり話していました。一見、会話には盛り上がりを見せています。話の内容を聞いて見ると、「目の前の客」として扱っているのではなく、「珍しい職業の人」の話を聞いているように感じました。

 普通にしていると絶対出会わないと思われる職業の人もキャバクラには客として来ます。そのため、嬢としては、その職業に関心があった場合は、興味津々となるのは当たり前なのかもしれません。会話は盛り上がるために、客としてもうれしい面はあるでしょう。

 でも考えてみてください。

 客としては、一人の男としてあつかってほしいことがあるのではないでしょうか。
 
 某監督に聞いてみました。

 「目の前の客」なのか、あるいは「珍しい職業の人」として扱われるのか、ちらがよいのか、と。すると、「珍しい職業の人」として扱われるのはもう飽きているようで、職業に関係なく、一人の男として扱ってほしい、とのことでした。

 その後、某監督は、キャバクラで職業を名乗らなくなりました。

 キャバクラでは、現実であれ、夢であれ、男が女と口説く場でもあります。某監督は、肩書きなしで嬢を口説くようになりました。そこで、個人の力量が試されます嬢と何を話せばよいのか。どんな話をすれば、アフターができたり、オフのデートができるのか。某監督は考えるようになりました。

 ただ、自分のことを話すタイミングもあります。私もフリーライターをしていますが、夜にはバーの店長もしています。この2つの職業を全く言わないのも関係が発展しないものです。

 ある日。「時間があったらお店に行くよ」と言っていきながら、行けないときがありました。私がフリーライターをしていることをすでに知っている嬢が、「夜も仕事? なんでそんなに働いているの? つっこんじゃだめ?」というメールが来ました。そこで、私は正直に、「夜はバーの店長をしてるんです。雇われだけど」とレスをしました。すると、「(昼も夜も働いているのは)私と一緒だね」との返事が返ってきました。

 女性は共感的なコミュニケーションをする傾向があります。その意味でこの反応はは悪くありません。こうした個人の話をどのタイミングで話をするのかが、関係を縮める役に立つのでしょうか。

 今回のメールによってそうなるのかどうか。

 今後の展開次第では、接近できるかも?

<プロフィール>
渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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