同運動会は、以前、フジテレビのバラエティ番組で放送された「抜き打ち体育祭」とは明らかに異なり、基本的にバラエティ色は薄く、また、干されも推されも、ほぼ平等に扱われていた。人気や推されの程度であからさまに序列を作る同グループにおいて、「すべてのメンバーが平等に扱われた」ということが非常に斬新であったようで、好評であった。
そんな第1回目の注目は全員参加の50M走だ。AKB48の正規メンバーがすべて参加(補助メンバーとして研究生とSKE48の一部も参加)のガチの50M走。走力のみで決勝進出メンバーが決定し、「AKB48で一番、速いアイドル」が決まった。全員参加の予選を経て、決勝に進出したのは、大島優子(予選通過タイム=7秒58)、秋元才加(同=7秒59)、仲川遥香(同=7秒62)、浦野一美(同=7秒72)、大堀恵(7秒84)、さらに、SKE48から助っ人として参加した松井珠理奈(7秒89)の6人。さらに、決勝レースには、特別に他の予選敗退者に比べ断トツに早かったため、田名部生来も走ることになった。
人気メンバーや推されメンバーもいれば、どちらかといえば干されているメンバーもいて、さらに年長メンバーも年下メンバーもいる。まさにガチの決勝レースの結果は、第1位は予選通過も第1位であった大島優子、続いて秋元、仲川、浦野、松井、大堀となった。ちなみに現在、このメンバーの中では、大島、秋元、浦野、大堀は卒業。仲川はJKT48へ移籍。AKB48に残っているのは、田名部と兼任メンバーとしてAKB48としても活動する松井だけになってしまった。
「常にガチ」を標榜するAKB48だが、最近では、総選挙にしても、じゃんけん大会にしてもファンの間から、「これはガチ? それとも台本?」との疑問が挙がることもあるAKB48グループのイベント。そんな今だからこそ、ぜひ、第2回運動会でも、第1回のような人気も推されも干されも関係ない全員参加の中で、「ガチでグループで一番速いアイドル」を決めるのは、確実に盛り上がるはずだ。