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スプリンターズS 関西勢を返り討ちだ キンシャサノキセキがこん身の仕上げで迎撃

 今週のメーンは、秋のスプリント王決定戦「第42回スプリンターズS」(GI、芝1200メートル、10月5日)。強力関西馬が多数攻勢をかけてくるなか、東の大将として迎え撃つのはキンシャサノキセキだ。3月の高松宮記念では5番人気ながらクビ差2着。すんでのところでビッグタイトルを取り逃した春の銀メダリストが、逆転Vへ向け、盤石の態勢を整えつつある。

 春にスプリント戦に転じてから(2)(1)(3)着と、それまでのムラな成績がウソのような進境ぶり。悲願のGI制覇へ向け、キンシャサノキセキが万全の態勢だ。
 高松宮記念では一瞬勝ったかと思われたが、ゴール寸前でファイングレインに交わされて2着。その悔しさをバネに、今年は夏休みを返上。「暑い時季はいつも体が緩くなる」(堀師)にもかかわらず、サマースプリントシリーズ参戦を決めた。
 そのシリーズでは、戦前から岩田騎手が「負ける気がしない」と強気な発言を連発していた函館スプリントSを1番人気に応えて快勝。念願の初タイトルをもぎ取ると、勢いをそのままに札幌のキーンランドCに駒を進めた。結果は0秒2差3着だったが、直線で前が詰まる不利があってのもの。力負けではないだけに、トレーナーも「内枠が災いした。脚を余した感じだったし、仕方ないですね」とサバサバした表情で振り返った。
 美浦へ帰厩後は順調に調整が進んでいる。楽をさせたのは最初の1週間だけ。9日に早くも初時計(坂路800メートル51秒6)をマークすると、1週前にはWコースで僚馬リヴザルト(3歳500万)との併せ馬を敢行。5F66秒0、上がり3F36秒6→13秒3をマークした。
 4Fでパートナーを3馬身ほど追いかけ、2馬身差まで詰め寄るのがやっとだったが、この遅れは想定内。「1週前に大きく追いかけて、しっかりやりたかった。かなりいっぱいにできたね」。師は悲観するどころか、むしろ満足げな様子だった。
 意外にも関東馬でありながら、中山を走るのは2年8カ月ぶりになる。とはいえ、このコースはデビューから2連勝を飾り、エリート街道に乗った相性抜群の舞台。今まで以上に切れのあるパフォーマンスを見せられる可能性は高い。
 「ここのところ涼しくなって、動きもキビキビしてきたからね。(弱かった)爪とか気になるところは一切ないし、夏場より今の方がデキは断然いいよ」
 スプリント王者に輝くために、やれることはすべてやった。トレーナーの表情はそう物語っていた。

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