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<実録! 不倫カップルの顛末>虚しい火遊びを繰り返した女に残ったものは…

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画像はイメージです

 野中瑞穂さん(仮名・34歳)は、夫の無関心から自分の存在意義を見失ってしまった。元来お酒好きだったため、バーに出入りするようになり、知り合った男たちと刹那的な関係を結ぶようになる。

 ​>>前編:<実録! 不倫カップルの顛末>夫の無関心から妻は火遊びにハマり…<<​​​

 「求められることがうれしかったんですよね。男性に誘われて、よっぽど嫌でない限りはNOとは言いませんでした。客のなかには、私のことを冷ややかな目で見る人もいたし、マスターも私の行動には気付いていましたが、むしろ売り上げに貢献していたくらいなので、黙認されていました。

 そしてあるとき、ひとりの男性に声を掛けられました。何度かお店で見かけたことのある人。でも、それ以前にどこかで会った記憶があるのですが、思い出せませんでした。“飲み直そう”と誘われ、別の店に移動しました」

 普段なら、雰囲気のいい店、もしくは即ホテルへと流れていくのだが、連れて行かれた先は、大衆居酒屋だった。そこで、ある人物と対面することになる。

 「男性が、“トイレに行く”とすぐに席を立ったんです。5分ほどで戻ってきた…と思ったんですが、目の前にいる人物を見て驚きました。主人でした。そこで思い出しました。私を誘った男性は、夫の古くからの友人。バーで私を見かけ、目に余る行動を夫に伝えたところ、引き合わせることになったようです。

 向かい合って座り、しばらくの沈黙の後、主人が言いました。“ここ、覚えてる?”。店内を見回して、またハッとしました。そこは、主人と付き合い始めたころ、来たことのある居酒屋でした。私の仕事終わり、待ち合わせて食事しようということになり、入ったお店。私は、何も覚えていない自分に愕然としました。無関心な主人を責めてばかりいましたが、本当に無関心だったのは私のほうだったんです。重苦しい空気のなか、主人がビールを飲み終わるのをただ待っていました」

 瑞穂さんは、それからご主人といろいろと話し合ったものの、関係の修復は難しく、離婚に至ったそう。しかし、「離婚について話し合っているときのほうが仲は良かった気がする」と語っていた。

文/恋愛ライター・塚田牧夫
写真/Patrik Kristian

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