もともと、同サイトは「ペニーオークション」と呼ばれるジャンルに区分けされる競売サイト。タイトル通り、入札毎に手数料(=ペニー)が必要となることからこう呼ばれているのだが、鈴木容疑者たちのやり口はなんとも卑劣なものだったのだ。
「同サイトは、『高額商品が格安で落札できる』との触れ込みで人気のサイトだった。テレビやパソコンも百円単位と激安で、人気巨乳グラドルの“落札成功例”を掲載し、客寄せしていたのです。ただ、実態はやらずぼったくり。商品は落札させず、参加者から1入札につき75円の手数料をかすめ取り、荒稼ぎしていたのです」(社会部記者)
もっとも、恐ろしいのはこれが氷山の一角らしいという事実だ。実はこの摘発が引き金となり、今ではペニーオークション全体に、捜査のメスが入りそうな雲行きなのである。
そもそも、ペニーオークションは以前から「芸能人を使った、やらせサイト」「手数料が商品を上回る詐欺サイト」と悪評が高かった。そのため、国民生活センターも今年1月から、「ギャンブル性の高い問題サイト」と注意を呼びかけていたほどだが、このサイトの多くが摘発前の11月末に相次いで閉鎖されている。
その理由をネットライターがこう明かす。
「要は、このペニーオークションの大半が新手の振り込め詐欺的な商売をしていたということです。『ワールドオークション』のケースもそうだが、実態は出品者が入札者を兼ねる一人二役を演じていた。結局、最後はどこまでも値が釣り上がり、オークションが成立しない詐欺サイトばかりだったというわけです」
「警察は高額商品に当選したので手数料を支払え、とする懸賞詐欺と根は同じと見ている」(前出・社会部記者)というが、こんな詐欺には注意が必要だ。